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2008年09月29日
■「最終回」

2004年の8月から囁き続けたこのコーナーもこの回を持って終了させていただくこととなりました。気がつけばあっという間ではありましたが、週に1回の投稿が、気がつけば200回を超えていたのですね。自分でも驚きました。

わずかな字数とはいえ、定期的に文章を書き続けるというのは、これまでの経歴上なかったことでしたのでさすがにネタ切れにも悩んだりしました。市場業務に従事していた頃、メディアの報道の仕方には怒りすら覚えることもありましたが、彼らは毎日書き続けているわけでそれだけでも凄いことだなと思えるようになりました。(まあ記事の流し方などには相変わらず疑問符付けたくなること沢山ありますけどね)

さて、今週に入ってやや落ち着いた値動きに戻ったやに見える市場ではありますが、米系金融機関の未曾有の苦境はまだ終わったわけではありません。今後の動向次第では振り出しに戻ってしまう危険すら片隅にはおいておかねばなりません。またこの影響がアメリカから飛び火して世界中に延焼することも考えられます。

市場は未だ疑心暗鬼です。兎にも角にも早期に信用不安の連鎖に歯止めをかけなければなりません。幸いにして政治が積極的に事態収拾に動いております。漏れ聞くところによれば、今回の一連の救済政策に難色を示す一部の米議会の議員達に対して、当局サイドはこの政策を打たなかった場合の相当に悲惨なシナリオを提示して、今回の危機の重大さと対策の必要性を説明しているとのこと。今は悪い方向に進まないことを祈るのみであります。

我々FX取引をするものにとって流動性の低いスポット市場、とてつもなく歪んだスワップ市場ではポジション作るにも一苦労です。相場が動けばそれだけチャンスが出てくるとは言いながら、この状態の恒常化は安定した収益確保とは程遠い環境ですから。

最後に、これまでご愛読いただきました皆様への感謝と益々のご発展を祈念いたしまして筆を置かせていただきます。

ありがとうございました。



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