急に入ったニュースであったため、当コーナーで少ししか告知できなかったけれども、先週末金曜日に「日テレ(関東圏)」ニュースプラス1で報じた、「証拠金など外貨取引の特集」をご覧になった方はいらしただろうか。 ちなみに、特集の正式タイトルは「外貨取引のワナ」で、夕方の6時20分からCMを併せておよそ20分程度の番組だった。
「見ていないがタイトルで内容はほぼ判った」と言う方、おそらくはそれで正解だと思います(笑)。 筆者は事務所のテレビでスタッフともども見たのだが、見終わっての感想は「あんな業者ってやはりいるんだなぁ」と「個人投資家の方はやっぱり勉強しようよ」−−の2つが大勢だった。
見た方には釈迦に説法だが、例えば映像には次のようなシーンがあった。 4000万円を騙し取られたとする主婦(?)が会社に乗り込んでいき、「どこの銀行と取引していたのか、(注文を)繋いでいたのか」−−と息巻いた。その上で、「詐欺行為だ」とぶつわけだが、筆者から言わせてもらうと「そんなことはお金を預ける前に当然調べるべきことではないか」と思う。騙されてからでは遅いだろう。
もちろんダマす人間・会社が当然、しかも圧倒的に悪い。しかし、ああした映像を見ると、ダマされる方にも落ち度はなかったのかと言いたくなる。 誤解のないように言っておくが、これは決して悪徳業者を擁護しているわけではない。ただ、再三再四指摘しているように、個人投資家ももっともっと勉強が必要だと思う。大切な「虎の子」を預けるのだから、業者選びは念には念をいれても損はないと思うのだが。
なお、番組を見ての感想を、別の角度からもうひとつ。 これは以前にも書いた記憶があるけれど、どうして「為替証拠金取引=悪」といった番組の作り方をするのだろう?一説には300とも400社とも言われる証拠金取り扱い業者の中に、「悪徳」と呼ばれる業者のいることは確かだが、そうした先は飽くまでもごく一部に過ぎない。 それにもかかわらず、ミソクソ混同し、業界全体を「悪」のように報じる姿勢には大いに疑問を感じざるを得ない。
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