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::: 04/12/30(木)   「三菱自動車は安全か?」   【鹿の角】 :::

2004/12/30

今年最後となる当「雑記」が金融ネタにならず、申し訳ありません。
余談ですが、筆者の知人も本日はさすがに休みが多く、あまり取材などは出来ませんでした。いやぁ、ホントに年の瀬ってヤツを感じました。事務所に向かう電車もガラガラだったし・・・。

ところで、筆者のスキー部の先輩がつい最近クルマを買い換えた。
それまでは、後生大事にディーゼル車を乗り続けていたのだが、排ガス規制の絡みもあり、10年を超えてついに断念。いよいよ買い替えに動いたことになる。

そこでどこのクルマに買い換えたかと言うと、なんと三菱自動車製。
先輩いわく、「大きな事件のあとだったので、大きく値引きしてもらえると思って狙っていた」とのことで、実際マイナーチェンジしたばかりのスペースギアを破格の割引で買った模様だ。

当コーナーをお読みいただいている方の中に、ヒョッとすると三菱自動車に勤務されている方がいるかもしれない。そのためあまり大きな声では言えないが、本当に大丈夫なのだろうか、という一抹の不安を持つ向きは決して筆者だけではあるまい。

もちろん、三菱自動車ほどの大手にしてもクルマを売らねば、干上がってしまうわけではある。とは言え、買い手側がなにも好んで買うことまでもないだろう。「三菱車オンリーラブ」・・・などという人であればともかくとして。
とくに、前述したように先輩の場合には動機が非常に不純であることが心配だ。

P.S. 最後に。今年一年、拙い当コーナーですがお読みいただいた方には多大な感謝をいたします。ありがとうございました。
 来年は1月4日からの予定です。さらなる御愛顧を宜しくお願い申し上げます。

『FXニュースレター』執筆陣一同

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::: 04/12/29(水)   「人材の流動化、再び」   【鹿の角】 :::

2004/12/29

金融情報誌「ユーロマネー」が実施した「ベストディーラー・アンケート」で5年連続1位となった小林芳彦さん(当時は『クレディスイス・ファースト・ボストン』などに在籍)が『日本アクロス』という証拠金会社へ移られたことは筆者にとって衝撃だったが、外資系銀行などから証拠金会社へと転職・移籍される元為替ディーラーの方はもはや珍しくなくなった。

良いか悪いか別にして、筆者の知人の多くも、もはや邦銀や外資系金融機関、メーカーに所属していない。証拠金会社に在籍しているか、さもなければ自分でファンドなどを運用しているかのどちらかだろう。
そうした意味において、証拠金会社が元為替ディーラーの「雇用の受け皿」になっている一面も否めなかったように思う。

しかし、ご存知のように、規制が今後厳しくなることで証拠金会社の業務そのものが縮小することはほぼ確実な情勢だ。為替証拠金取引から撤退するところも、今後出てくるだろう。

それからすると、延いては「雇用の受け皿」になるどころか、今度は証拠金会社からの人材流出が活発化する公算が大きい。また、そこで流出した人材についてのヘッドハンティングなど、今までとは違う流れも否定出来なくなるし、実際に一部はすでに観測され始めている。

プロ野球ではないが、為替証拠金取引も来年は間違いなく改革の元年となる。
ただ、改革とは良いことばかりではない。それこそ、大きな痛みのともなうものも少なくない。期待ともに、不安も決して小さくはない筆者なのだった。

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::: 04/12/28(火)   「姪と高校受験」   【鹿の角】 :::

2004/12/29

私事になるが、筆者には姉がいる。
もちろん結婚しており、子供もいるのだが、その子ども(姪)が現在中学3年生、つまりは受験生なのだ。

そんなことで家の中がピリピリしていると思い、訪問することをしばらく遠慮していたのだが、昨日たまたま必要が生じて久しぶりに姪の顔を見ることになった。
すると、「おまえちょっと太ったんじゃないの?」−−という様相。年頃の女の子だけに言えませんでしたが(笑)。
如何にも、よく食べよく寝ると言った顔をしており、拍子抜けしてしまった。

姉貴に言わせると、「緊張感のかけらもない」そうで、「本当に受験生なのかって心配になる」ほどとか(笑)。
まぁ、あんまり緊張というかギクシャクするよか良いのでは、って個人的には思うけど、どうも姉貴にはそれが不満らしい。確かに、親のほうが血走った寝不足気味の顔をしていたのが印象的でした(笑)。

でも、自分のときのことをよくよく思い返すと、高校受験はそんな風だった気もする。親を尻目に、自分はかなりノンビリしていたように思う。決して、いまの子どもだからってことだけではないだろう。

まぁ、ともかく姪には風邪などひかずに元気で受験して欲しい。「オジサン」は吉報を待っているぞよ。

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::: 04/12/27(月)   「最後まで“災”」   【鹿の角】 :::

2004/12/27

ご存知の方も多いと思うが、『日本漢字能力検定協会』の発表(13日)によると、世相を象徴する「今年の漢字」は「災」が決まった。
ちなみに、2位は韓国ブームを反映した「韓」とされるが、ともかく今年は地震や台風など自然災害が猛威を振るった一年だった。

・・・と年末も押し迫ったこの時期に来て、もう一発、それも大型の災害がやってくるとは思っていなかった。まったく、神様も罪なことをするものだと思わずにはいられない。
何のことを言っているのか、それをいちいち説明するまでもあるまい。が、将来に読む方もいるかと思うので簡単に記すと、インドネシアを襲ったM8.9の大地震がそれだ。

インドネシアには観光名所のプーケット島があるし、クリスマス前後というタイミングからすると、日本人の被害もあるようだが、仮に無くとも死者だけで9000人近いとの報道もあるなど実に痛ましいものになった。

来年こそ良い年に・・・との願いは、決して筆者だけの思いではあるまい。
心の底から本当にそう思う。

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::: 04/12/24(金)   「新潟地震とスキー場・・・Part2」   【鹿の角】 :::

2004/12/24

11月中ごろに、「新潟地震とスキー場」と題したコラムをお届けしたことがある。
そのなかで、「今年は例の新潟大地震の影響で上越方面のスキー場には営業が危ぶまれているところもあるらしい。なんでもリフトを繋ぐ支柱が根元から揺らいで危険な状況のスキー場も・・・云々」などと書いた。

しかし、新潟在住の弊社【馬車馬】によると、「湯沢・塩沢方面は思っていたより被害の軽いところが多い」そうで、筆者もそうした意味では一安心している。もっとも、今度は雪不足が大きな心配のタネになっているのですが。

一方で、中越地震は思わぬ形、間接的に新潟県のスキー場に影響を与えている、との話を昨日聞いた。
それはスキー場における指導員の不足と言う問題だ。

どういうことかと言うと、新潟方面のスキー場のスキースクールに在籍する指導員は、やはり圧倒的に新潟県民が多い。けれども、自宅や実家が地震により被害を被り、「今シーズンはスキーどころではない」という方がかなりいるらしい。
そのため、東京をはじめとする関東圏在住の指導員に、今年は数多くオファーを出しているようだ。

う〜ん、なるほど・・・。
同じスキーヤーとして、新潟県を襲った地震の爪あとは率直に大変だなぁと思うし、だからこそ来年こそは本当に良い一年になってもらいたい。

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::: 04/12/22(水)   「各社悩む年末年始の休業」   【鹿の角】 :::

2004/12/22

今日は所用のため、かなり早い段階で更新します。ご了承のほどを。


今年の年末・年始はカレンダーの配置が良くない。
周知のように、ハタ日の1月1日が日曜日にあたるため、まだ年末にも関わらず早くもなんだか損をした気分になっているのは筆者だけであろうか(笑)。

ところで、そんな曜日配列のため、年末・年始の休業について頭を痛めている証拠金会社は決して少なくない。
すでに決定している主な会社の状況については、「FOREX PRESS」に一覧として整然とまとめられているので、それを参考にされたいが、取り敢えず大勢としては12月31日と1月1日の2日のみ休みだろうか。

しかし、それって結局は土日をお休みにするだけで、通常の週末となんら変わりがないのですが・・・・・・。

東京市場が休場でもシンガポールや香港といったほかのアジア市場が開いていることは日常茶飯事だし、それが欧米市場ともなると尚更だ。
それからすると、ある意味では仕方がないのだが。為替をナリワイとしている人の性とも言えそうだが、それにしても・・・。お願いですから、もう少しはなんとかしてくださいよ(泣)。

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::: 04/12/21(火)   「印刷年賀状と手書き年賀状」   【鹿の角】 :::

2004/12/21

早いもので、今年も残りが2週間を切った。
もう年賀状を書かれた方も多いと思うし、筆者もPCを使い、裏側の印刷はすべて終わらせた。

・・・と書いたところで、年賀状をいつからPC印刷にしているのか、という疑問が突然頭に浮かんだ。もう10年ぐらいは経つのだろうか。もっとも、その前もプリントゴッコで作っていたし、変な言い回しになるが「印刷歴」は結構長いかも知れない。
なお、弊社【馬車馬】などによると、筆者は「妙なところがコリ症」だとか。うん、まぁ自覚しているところもなくはないですけど、ね(笑)。

ただし筆者の場合、年賀状の裏面は印刷するが、「せめて」と思い宛名だけは手書きにしている。そこまで印刷にすると、受け取った側はまったく味気ないと思うからだ。
今年は独立したこともあり、いつも以上に年賀状を出すところが多く、そうした意味では時間も掛かるし手間も食う。けれど、手書きだと「あー、この人にはしばらく会っていないなぁ」−−などと述懐できるところも、なかなか良いと個人的には思っている。それで書くのが遅れるのですが(笑)

いずれにしろ、そろそろ宛名書きをしないとなぁ。年が明けてしまうよ。
年賀状が元旦に届かなかった方は、筆者の仕事がとても忙しかったんだなと思ってください。決して、忘年会が連続していた、とかそんなんじゃありませんから(笑)。

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::: 04/12/20(月)   「外貨取引のワナ」   【鹿の角】 :::

2004/12/20

急に入ったニュースであったため、当コーナーで少ししか告知できなかったけれども、先週末金曜日に「日テレ(関東圏)」ニュースプラス1で報じた、「証拠金など外貨取引の特集」をご覧になった方はいらしただろうか。
ちなみに、特集の正式タイトルは「外貨取引のワナ」で、夕方の6時20分からCMを併せておよそ20分程度の番組だった。

「見ていないがタイトルで内容はほぼ判った」と言う方、おそらくはそれで正解だと思います(笑)。
筆者は事務所のテレビでスタッフともども見たのだが、見終わっての感想は「あんな業者ってやはりいるんだなぁ」と「個人投資家の方はやっぱり勉強しようよ」−−の2つが大勢だった。

見た方には釈迦に説法だが、例えば映像には次のようなシーンがあった。
4000万円を騙し取られたとする主婦(?)が会社に乗り込んでいき、「どこの銀行と取引していたのか、(注文を)繋いでいたのか」−−と息巻いた。その上で、「詐欺行為だ」とぶつわけだが、筆者から言わせてもらうと「そんなことはお金を預ける前に当然調べるべきことではないか」と思う。騙されてからでは遅いだろう。

もちろんダマす人間・会社が当然、しかも圧倒的に悪い。しかし、ああした映像を見ると、ダマされる方にも落ち度はなかったのかと言いたくなる。
誤解のないように言っておくが、これは決して悪徳業者を擁護しているわけではない。ただ、再三再四指摘しているように、個人投資家ももっともっと勉強が必要だと思う。大切な「虎の子」を預けるのだから、業者選びは念には念をいれても損はないと思うのだが。

なお、番組を見ての感想を、別の角度からもうひとつ。
これは以前にも書いた記憶があるけれど、どうして「為替証拠金取引=悪」といった番組の作り方をするのだろう?一説には300とも400社とも言われる証拠金取り扱い業者の中に、「悪徳」と呼ばれる業者のいることは確かだが、そうした先は飽くまでもごく一部に過ぎない。
それにもかかわらず、ミソクソ混同し、業界全体を「悪」のように報じる姿勢には大いに疑問を感じざるを得ない。

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::: 04/12/17(金)   「死活問題のパクリ」   【鹿の角】 :::

2004/12/17

気が付くと、金融業界にすでに13年もいるわけで、キャリアとしては結構長い。

自分としては「中堅」ぐらいだと思っているが、わたしに対して、すでに「顔だけは20年選手、大ベテラン」などと冷やかすディーラーさんもいる(笑)。長くやっている割に、講演などで「表に出なかった」ため、ほとんどと言うか、完全に無名な存在なのだが。

そのためか、わたしに対して、人を舐めたような態度を取る金融関係者も少なくない。
見下したりされることにいちいち怒りを感じるほど若くはないが、最近ともかく腹の立つことがあった。それは、某著名ストラテジストによる原稿のパクリだ。

わたしが抗議すると、「偶然の一致」などと逃げ口上をぶったが、ふざけるなって感じ。
何故なら、書き上げ顧客に送信した後で気が付いたのだが、わたしは原稿の中で実は大きな計算のミスをしていたのだ(結論はそれでも一緒だけど)。ところが、パクリ原稿もまったく同じ計算ミスをしており、これは動かぬ証拠だろう。そんな馬鹿なミスをする人間がそうそういるとは思えない(って威張れることではないが・・・)。

ちなみに、わたしが知るだけでも、この業界にパクリ名人が2人いる。
その2人とも新聞やテレビ、週刊誌などで非常に名の知られた人間であり、ことさら人の取材をパクラなくても良いと思うが。情報で生きている人間からすると、パクリは笑って済まされない死活問題。ともかく困ったものだ。

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::: 04/12/16(木)   「久しぶりの講演会とイチローの大記録」   【鹿の角】 :::

2004/12/16

「久しぶりの講演」−−と書くと筆者がどこかで行ったかのようだが、そうではない。ある著名な方の講演を昨日久しぶりに聞いた、と言うことだ。
どんな話をしたのか、を書くことは著作の問題もあるので見送るけれども、なかなか興味深い話が聞けたことを先ずは報告しておこう。

それだけで終わるとあまりに芸がないので、相場とはまったく関係ないが、実は筆者がもっとも感銘を受けた話をひとつだけ以下で書いてみたいと思う。

その話とは、大リーグのマリナーズに在籍しているイチロー選手が今年塗り替えた「メジャー年間最多安打記録」についてだ。
氏いわく、「黄金分割から見て理想的かつ美しい数字」だと言う。

これは一体、どういうことか。
ご存知の方も多いと思うが、大リーグは年間に162試合行われる。偶然かどうか判らないけれども、実はこれ、フィボナッチ級数にあたる(正確には161.8だが)。
一方、イチロー選手が達成した安打数は262。なんと、これはフィボナッチ級数1.618を2乗した数字であり、262という数字自体もフィボナッチ級数だ。

そのため、氏は「イチロー選手が今後塗り替えられることがないといったニュアンスの強気のコメントを発したのだろう」−−とも指摘していた。
まったくの偶然と言えばそれまでだし、ことの真偽は別にして、筆者はなるほど面白いものだなぁと聞いていて素直に感心した。単純なのだろうか(笑)。

P.S. 明日放送の「日テレ(関東圏)」ニュースプラス1で、証拠金など外貨取引が特集として取り上げられる模様。

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::: 04/12/15(水)   「聞く前に調べよう」   【鹿の角】 :::

2004/12/15

筆者のような仕事をしていると、個人投資家の方たちから色々と質問を受けることも少なくない。

その内容は様々なのだが、「少し自分で調べれば判ることを聞かれる」と言うことも実は結構ある。例えば、最近では「米国金利推移の一覧表を手に入れるにはどうしたら良いか?」といったものがあった。
もちろん、過去100年とかね。そうなるとなかなか入手も困難だけど、過去10年ぐらいであれば一部証拠金会社ではHPにタダで掲載しているものもある。

筆者は当欄でもそうだし、別のところでも、常々「個人投資家の方たちはもっと勉強しよう」と言ったり書いたりしてきている。自分の大切な資産を失わないためにも、これは当然のことだろう。

もちろん、筆者のような「金融のプロ」に質問をされること自体は良いことだ。それそのものを「駄目だ!」と100%否定しているわけではない。
けれども、質問する前に自分で調べたり、考えたりするという行為も重要だと思う。

ちなみに、筆者は大学時代のゼミ教官に「質問内容によって、その人のレベルがはっきりと判る」−−と言われたことがある。それから、なかなか質問や疑問点を口にすることが出来ないのだけれども・・・(苦笑)。

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::: 04/12/14(火)   「“神様”との遭遇」   【鹿の角】 :::

2004/12/15

昨日のスキーに続き、今日はサッカーネタを少々・・・。
相場や業界の話はまったくありませんので、もしも期待されている方がいらしたのなら御容赦を。

これも当欄で何度かレポートしているように、筆者はサッカー・フリークで、Jリーグに関しては鹿島アントラーズのサポーターをやっている。ちなみに、埼玉から鹿島までワザワザ年に20回は通うでしょう。暇があれば、サテライト(サブチーム)やユースの試合も見に行きますから・・・。

ところで、現在日本代表の監督をやっているジーコが、就任前まで鹿島のテクニカル・ディレクターをやっていたことはご存知の方も多いと思う。
筆者も「強いから(今年は弱かったけど)」鹿島のサポーターをやっているのではなく、「ジーコがいたから」鹿島のサポーターをやっている。つまり、巷間でも言われるように、筆者にとってジーコはまさに「神様」と言ってよい。

そんなジーコに、先日某所の某ファミレスで偶然遭遇、ビックリ仰天してしまった。
政治家や財界人などにインタビューをしても、さほど動じない筆者だが、これにはさすがにヒビった。珍しく寡黙になってしまい、事情を知っているみんなには後で大笑いされた。ともかく「オーラ」が違いますね、身にまとう「オーラ」が。

緊張のあまり、サインも求められなかったし、握手を頼むことも出来なかったけれど(頼まれたら笑顔で対応していた)、実物を見られただけで大満足・幸せな筆者なのだった。

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::: 04/12/13(月)   「簡単スキーの落とし穴」   【鹿の角】 :::

2004/12/13

前にも一度書いたけれど、筆者は一応スキーの指導員資格を持っている。

スキーと言えば、スノボに押され人気は下降気味と言われており、事実、筆者の所属するクラブでも20歳代の部員は片手に余るほどしかいない。半ば余談だが、今月25〜26日にはクラブの「初滑り」という行事が予定されているのだが、参加者はまだ5人とか。
日程も確かにあまり良くないけど、それにしても・・・。担当者は泣いています(苦笑)。

ところで、若者にやや敬遠されているスキーだが、「昔とったキネヅカ」とばかりに逆にシニアの方の挑戦が目立ってきた。筆者の所属するクラブでもそうだ。
所属部員全員の平均年齢はゆうに40歳を超え、おそらくは50歳近くであるのかも知れない。

シニアの参加が増えてきた背景には、「道具が良くなってきた」ということが一般的に挙げられているし、それ自体に間違いはない。しかし、意外なところに落とし穴が潜んでいることも頭に入れておいたほうが良いだろう。

と言うのは、「簡単に曲がれる」として、今では主流も主流、それ以外の板は存在しないほどのブームになっている「カービングスキー」だが、あれは存外脚力を必要とするからだ。また、ヒザにかなり大きな負担がかかると言うことも、留意しておいたほうが良いと思う。

指導員が勉強する「スキーの安全10則」のひとつに「もう一本、そこがスキーの辞めどころ」−−という格言(?)がある。
これは決して筆者だけの考えではないが、スキーはゴルフと並んで一生涯出来る数少ないスポーツなのではないかと思っている。今シーズンからスキーを再開しよう、などと考えている方がいたら是非とも無理をなさらず楽しく滑ることを薦めたい。

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::: 04/12/10(金)   「なぜ増える証拠金会社」   【鹿の角】 :::

2004/12/10

「改正金融先物取引法」が成立、来年の7月から証拠金取引会社に対する規制が厳しくなる。

それを前に、一部には撤退や売却、あるいは業務を関連の証券会社へ移管する動きなどが見られるようになってきた。また、表面化はしていないが水面下での動きはさらに活発だ、とも言われている。
ちなみに、ある独立系のお偉いさんに先日聞いたところ、いわゆる商品系でいまのまま「本体」で営業できる会社は1、2社ではないかとのこと。最大の問題が自己資本比率にあるわけだが、それはともかく残りの先は子会社への移管などを余儀なくされるのではなかろうか、と前述筋は予想されていた。

しかし、その一方で筆者がコラムを連載するなどお世話になっている「FOREX PRESS」によると、ジワリとだが何故か取引会社の数は増えつつあるようだ。

これは何故なのか。単純に生き残る「勝算」があるからの参入なのか、それともヤケクソなのか。ともかく良く判らない。不思議と言えば不思議なことだ。
知っている方がいたら是非とも教えてください。

なお、改めて指摘するまでもないが、7月から規制が厳しくなるとは言え、自分の最後に財産を守るのは飽くまでも自分だと言うことは常に頭に入れておかれたほうが良いだろう。

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::: 04/12/09(木)   「財務省介入とキャリートレード」   【鹿の角】 :::

2004/12/09

今日の筆者は早朝から非常に不機嫌だった。
そのままのツラで事務所に言ったら、スタッフに「会社が暗くなるので辞めてください」と言われたほどだ。

筆者不機嫌の理由はなにかと言うと、ご覧になった方もいると思うが本日早朝に放映された『モーニングサテライト』にある。もう少し詳しく言うと、そのなかに登場したスタジオゲスト・藤巻健史さんの発言が筆者を激怒させた。

藤巻さんは一体なんと言ったのか?
本村キャスターの「為替介入についてはどのように考えているのでしょうか?」との問いに、「ぜひやるべきだと思います」と答えた。これは良い。
筆者も外資系銀行支店長やソロスのアドバイザーを勤めていた時代を含めて藤巻さんとは面識があるけれど、バリバリのドル高論者であるところに疑いはない。筆者とスタンスは異なるが、藤巻さんの考えからすれば前述の発言はある意味当然と言ってよいだろう。

けれども、それに続く発言はいただけなかった。
なんと、氏は「介入というのは究極のキャリートレードです」−−と述べたのだ。

ちょっと待っていただきたい。
藤巻さんは本当にそう思っているのだろうか?失礼を承知で言えば、そうだとすると「かなりオメデタイ」と言わざるを得ないのだが。

そもそも論として、「キャリートレード」を含めた「投資」あるいは「運用」の基本的な概念は利益を挙げることにある。
当然ですよね。慈善事業じゃないのだから、損をするつもりでやる人はいない。

ではここで藤巻さんにお聞きしたい。
介入資金で購入したドルや米債が上昇したら、政府・日銀は利食い売りに動けるのだろうか?と言うより、利食いに動いても良いのだろうか?
例えば、101円でドル買い介入を実施、それで相場が105円になったとする。そのとき、飽くまで仮定の話だが、4円抜いたところで利食いに動いても良いと本当に思っているのだろうか。
仮に出来ないのであれば、それは「投資」(キャリートレード)ではない。
番組は一般視聴者も見ているのだ。気持ちは判るが、しっかりとした言動をしてもらいたい。

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::: 04/12/08(水)   「戦争と若い世代」   【鹿の角】 :::

2004/12/08

ある方から、「しばらくのあいだ雑記には【鹿の角】さんだけしか登場しませんが、あとの二人は元気なのでしょうか?」−−というメールをいただいた。
そう言えばスッカリ忘れていたけれど、確かに最近の書き手は筆者がほぼ「独占」している。別に書きたくて仕方ないってわけではないのですが(笑)。一番ヒマであるのが筆者であるというだけの理由です。
しかし、代表者が一番ヒマっていうのもなぁ・・・どんな会社なんだろう(笑)。

ところで、当HPのフロントページにも記載したように、本日は「太平洋戦争開戦の日」だった。もう少し詳しく言えば、「日本海軍がハワイの真珠湾基地を空爆した日」である。

戦争の痛ましさなどについては、実体験のない筆者が訳知りに説明するのも嘘臭いだろうから省略するが、本日付の朝日新聞社説を読んで驚いてしまった。
具体的には、次のくだりだ。
「4年前にNHKが世論調査をした。真珠湾攻撃の日を正しく知っていた人は、終戦時に7歳以上だった戦前・戦中派世代で54%だったが、戦後30年目に16歳を迎えた人以降の世代ではわずか22%。今は知らない人がもっと多いだろう」−−。

そう言えば、知人の大学助手からは「日本と米国がかつて戦争をしたことがある、との事実を知らない大学生がいる」との話を以前に聞いたことを思い出した。
そのときには、「そんな馬鹿な」と同時に「その程度の学力しかないヤツを入学させるなよ」と笑ったものだが、よくよく考えてみると決して笑えたことではない。
同じ朝日の社説にあった、「歳月は人々の記憶を風化させていく。だが、忘れてはならない記憶もある」−−ということを我々はいま一度肝に銘じる必要があるのではなかろうか。

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::: 04/12/07(火)   「携帯電話と規正法」   【鹿の角】 :::

2004/12/07

道路交通法の改正により、運転中の携帯電話使用が出来なくなったことは周知のことだろう。
筆者のような「車の運転好き」かつ「携帯電話嫌い」からすれば、とても喜ばしいことだ。これで煩わしい電話にも出ないで済む名目が出来た(笑)。

そうした一方で、いわゆる「ハンズフリー」の商品が順調な売り上げを伸ばしていると言う。さすがにピークは過ぎたようだが、それでもカー用品のショップへ行くと、いまでも専用コーナーのあるところは少なくないようだ。

しかし、飽くまで個人的な見解なのだが、ハンズフリーを使って電話することがOKだということに納得がいかない。運転中は、いっそのことすべての行為を禁止したらどうかと思う。
と言うのは、携帯電話の使用が何故禁止になったのか、その理由がまさか「片手で運転するのは危ない」−−というものではないと思うからだ。私見では「メールは論外。通話も運転手の神経が移行することで、運転に対する集中力が殺がれる」として禁止されたのではないか、と思う。仮にそうなら、たとえハンズフリーだろうと、通話は100%禁止にすべきだろう。

もっとも、携帯電話を片時も手放せない、『携帯電話教』の信者である数名の知人にそれを言ったところ、「それなら運転中はCDやMDの交換も駄目じゃないのか」、「缶ジュースを飲むことだって出来ない」−−などと、予想通りの反発を食らった(笑)。
信者たちの気持ちも判るが、携帯電話なぞ本当に必要か、という基本的な部分すらもう一度考えてみたほうが良いように思っている。

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::: 04/12/06(月)   「今年の私的ベスト本」   【鹿の角】 :::

2004/12/06

昨日は気持ち悪いほど暖かでしたね。12月なのに半そでで外出出来るなんて、ちょっと異常でした。
まぁ、帰ってきてニュースを見たら、「関東は12月初の真夏日」だとかで、ホントに異常だったわけですが(笑)。

ところで、前に何度か書いたと思われるが、筆者は推理小説が大好きだ。
ちなみに、いま現在読んでいる本は天童荒太さんの「永遠の仔」で、これは単行本のとき未読だったものを文庫落ちしたことをキッカケに購入した。ようやく第2巻に入ったあたりなのだが、徐々に事件の輪郭らしきものがうかがえるようになってきたので、これからの展開が楽しみである。

「永遠の仔」も良いし、その前に読んだ京極夏彦さんの「どすこい。」も大変に馬鹿馬鹿しく、まさに筆者の“ツボ”だった(笑)。東野圭吾さんなどにも少しあるけれど、この手の小説、わたし大好きです。

しかし、年末まで1ヶ月を切るなか、今年の私的ベスト本になるのではないか、と思っている本は実は別のもの。その本とは、明石散人さん著作の「日本語千里眼」だ。
講談社から今年7月文庫になったもので、断っておくと推理小説ではない。明石さんの本は大好きで、実はすべて持っているのだが、これは氏のもののなかでも1、2位だろう。
どのページを読んでも唸らされる内容ばかりなのだが、筆者がもっとも感銘を受けたのは第4章の筆頭を飾った「パクリとオマージュ」。なかでも、三国志や水滸伝に関する記述には眼からウロコの落ちた思いがしたものだ。

人それぞれに好みと言うものはあるのだろうし、筆者自身、知人などから本を推薦されることはあまり好きなことではないけれども、この本ばかりは読む価値があるように思う。信念を曲げてもお奨めしたい。
それでも購入はもったいないと思われる方、活字が比較的大きく読み易いので、書店で見掛けたら第4章わずか10数ページの「パクリとオマージュ」だけでも立ち読みされると良いだろう。きっと「眼からウロコが落ちる」のでないか、と思われる。

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::: 04/12/03(金)   「日銀のレートチェックとは?」   【鹿の角】 :::

2004/12/03

昨日介入についての話に続き、今日はレートチェックの話をしてみたいと思う。
なにやら2日続けてマジメになってしまうが、いいでしょう。そう思っていない方もいそうだが、ここはマジメな為替・金融の専門HPなのだから(笑)。

日銀によるレートチェックとは、日銀の為替担当者が民間銀行の為替担当者に対して、「いまのレートは幾らですか?」−−と聞くことを言う。

・・・そう書くと、疑問を抱く向きは少なくないのではなかろうか。
少なくとも筆者なら2つの観点で疑問がわく。
@昔であればいざ知らず、いまでは無料のリアルタイムレートが個人ですらインターネットにより手に入る時代だが、日銀にはそうしたベーシックな情報すら常時入手していないのだろうか。
A日銀ディーラーが民間ディーラーに電話をするという行為そのものが珍しい事象であるのだろうか。

ある意味では当たり前だが、筆者は当然回答を知っている。
ちなみに、@は日銀のディーリングルームにもロイターなどの機器は各種取り揃えられているし、またAについても毎日のルーティンワークとして、それも複数の民間ディーラーと情報交換をしている。

すると、ここでまた別の疑問が出てくるわけだが、質問を提起する前に答えを先に述べてしまうと「レートチェック」とはルーティンの情報交換の変型判であり、つまり別の言い方をすればそれが「レートチェック」であるかどうかは民間ディーラーが電話を受けた印象のみであると言ってもよい。

ただし、一般的には「ワザワザ知っているレートを確認する」と言う日銀ディーラーの行為に対して、「レベルについて当局はナーバスになっているからだ」などと解釈されることが多く、引いてはレートチェックが入ったなどといったふうに世に広まることになる。

なお、そのレートチェックが昨日の102円割れで入った、との一部指摘もあるようでドル急反発のキッカケになったとも言われる。それからすると、当局はようやくドル安・円高について懸念を表明し始めた可能性がある。

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::: 04/12/02(木)   「財務省介入について」   【鹿の角】 :::

2004/12/02

昨日書いた「血液型」の話について、筆者の知人である二人のB型から早速クレームが入ったことを先ず報告しておこう(笑)。
しかし、そのうちの一人は「本人がいくら否定しても、筆者のイメージする典型的なB型ですからぁ〜〜、残念!!(祝・流行語大賞ベスト10入り・・・笑)」

・・・などと言ったところで、今回は久々にちょっとマジメな為替の話を少しだけ。

最近、筆者のところに「財務省介入」についての問い合わせ・質問がよく来る。
それについて答える前に、ひとつ注釈を入れれば、正確には「財務省介入」ではなく「日銀介入」に尋ねられたものだが、日銀は確かに実行部隊だが介入実施の決定権は財務省にあることからすれば「日銀介入」という言い方そのものが正しくないと筆者は考える。余談ながら、そのため筆者は自身が書く原稿ではこれまで「日銀介入」という書き方をしたことがほとんどない。

それはともかく、筆者宛の質問は「日銀(財務省)はドルがどこまで下がれば介入すると思いますか?」−−といったものが圧倒的に多い。
個別にいちいちリプライすることは面倒なので、ここでまとめて回答することを御容赦願いたいが、結論を端的に言えば「判らない」ということになる。足元のドル/円相場は102円前後であり、単なるレベル感だけで言えば要注意との見方はもっともだろう。

これだけで済ませると「無責任だ」などと誹られることもありそうなので、以下で「判らない」と述べた理由を2つ挙げておく。
@政府・財務省にとって為替は「重要事項」であるものの、「最重要事項」ではないため。つまり、景気動向や株価変動のほうがより重要な事項であり、それらに悪影響が及ばさない限り、円高は容認される可能性がある。
A過去の介入動向を分析すると、当局は具体的なレベルよりも価格の変動率を念頭において実施していると見られるため。それからすると、「急激」でなく「緩やかな」円高であれば当局は介入を見送る公算が大きい。

と言うことなのだが、質問者の方々、お判りいただけただろうか?

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::: 04/12/01(水)   「血液型占いの信憑性」   【鹿の角】 :::

2004/12/01

昨今、テレビを中心に血液型占いがブームのようだ。

筆者はこの手の番組があまりスキでもないし、そもそも信用していない。何故なら、日本では「ABO式」のみが幅を利かせているけれど、無論のこと血液型って言うのは分析の仕方によって、もっと色々あるからだ。
例えば、筆者のような浅学ですら「ABO式」のほかに「Rh式」「ルイス式」「MN式」などがあることを知っているし、またそれとは別に「分泌型」と「非分泌型」があることも一応知識としては認識している。もっとも、それらの知識を得たものが一部医学マンガと海外推理小説だというところは、ちょっと情けないですが(笑)。

ともかく、それを「A型の性格は○○」−−などと言われても、なんだか片手落ちのような気がしませんか?「ルイス式のプラスの人はどうなのさ」って思わず突っ込みたくもなるものだ。

しかしながら、そんな筆者でも、実は「血液型っていうのも馬鹿に出来ないかも・・・」と言う出来事が少なくない。
その最たるものは、筆者の周りは公私ともに何故かB型の人が多いのだが、みんながみんな揃って極端に「ズボラ」かつ「妙にポジティブ」であるからだ(わたしは違う!と言う知人の方がいましたら御連絡ください。素直に謝ります・・・笑)。

一例を挙げると、つい最近も次のようなことがあった。
某社で来年実施する有料の為替講演についての相談を持ち掛けられたのだが、他社の動向をちょいと調べてみると別の会場である大物の方が講演することが判った(しかも無料)。それが判った途端、ここにきて急遽日程の変更を検討し始めるというドタバタになっている。

事前にちょっと調査(というほどのことでもないが)をすればバッディングはスグに判っただろうに、それすらしなかったというのは信じられない。ちなみに、このプロジェクトに携わっている方たちすべてが全員B型なのです・・・・・・。
血液型がなせる技なのか、それとも社風なのか、筆者を大いに悩ませている。

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