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::: 10/10/29(金)   「本離れ」   【鹿の角】 :::

2010/10/29

先日の読売新聞で見たのだが、1ヵ月間に1冊も本を読まなかった人は52%に達したという。ちなみに昨年は53%だった。まぁ、ほぼ横ばいですよね。

で、その理由を見ると「時間がなかったから」が46%と最多だった。

はははっ。ハッキリ言って、筆者にとっては噴飯ものですよ。時間がなくて本が読めない?馬鹿なんじゃなかろうか。

正直、筆者は読み慣れているというのもあるし、人より少し読むスピードが速いのだが、ともかく50ページの短編小説なら20分ぐらいあれば読めますよ。いや、そんなにかからんかも。

ともかく、一日にたった20分の時間もないんですか?皆さん、忙しく生活していますね〜。すごいなぁ〜。
もっとも、筆者も「ゲームをする暇」なんてありませんけど。本を読むのに忙しくて(笑)。

また、300ページぐらいの非常に薄い本なら、通勤時の往復でユックリ読み切ってしまう。取材時の移動にも、となるともっとたくさんの本を読めるしね。
実際、自宅であまり本を読まず、通勤時の往復だけで筆者は年間100冊以上読みますが。仕事用のバッグには常に文庫本が最低2冊は携帯されているし。

要は読む気がないんでしょ?
そういえばイイじゃん。カッコなんかつけずに。

でも、1ヵ月に1冊も本を読まないなんて、もったいない人生だと思います。
司馬遼太郎さん、池波正太郎先生、村上春樹さん、東野圭吾さん−−誰でもいいですが、イイ本なんて星の数ほどあるのにね。

P.S.
前述した読売の調査では、「1ヵ月に10冊以上読んだ」はたった2%・・・。
筆者はココなんですけどね。やっぱり、筆者の好きなマイノリティだ(苦笑)。

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::: 10/10/28(木)   「FXの解説」   【鹿の角】 :::

2010/10/28

当コーナーで書こうかどうか迷っているうちに、忘却の彼方へと過ぎ去っていたことがある。

それは、今年の4-6月(だと思う)に某ラジオで5分程度の初心者向けFX取引の解説をしたこと。全部で10回シリーズだったかな?12回?
自分で言うなって話もあると思うけど、おそらくかなりの不人気シリーズだったはずだ(笑)。

録音で、何回かのまとめどり。
質問コーナー以外は、担当とディスカッションのうえ、おおよその進行などは全部こっちサイドで原稿を用意した。だから事前準備がホントに大変だった。5分って言っても、喋りだと書き原稿の数倍の分量がいりますから。一語一句のシナリオを作っていたわけじゃなく、流れを簡単に書いただけでしたけど、それでも・・・ね。
思いだしたくない思い出です。

−−なのに、そんなことを何故いまになって思いだしたのかというと、放送に使った音源をCDにして先日いただいたので。たまたま、ある機会で遭遇してしまったのだ。
先方は筆者と会うことが判っていたので、良かれと思い事前に用意してくれたらしい・・・。
アリガトウゴザイマス。

確か“マーフィーの法則”に「忘れたい思い出ほど、なかなか忘れられない」ってものがあったと思うけど、なるほどそんな感じ。ようやく「悪夢」を消し去ったはずなのに、音源CDをいただいたことで、記憶が鮮明に蘇ってきました。どうしてくれるんだ!

で、もらったCDは一体どうしたらいいの?
自慢ではないが、自分の出演番組をこれまで一度も聞いたことがないんだけど(笑)。
CDも絶対に聞かんぞ。

担当のアナウンサー(フリーの方)からは「自分の会社のウェブで、ポッドキャストとか使って流せばイイじゃないですか」と言われたけど、冗談ではない。誰がそんなことするもんか。

まぁ、タンスの肥やしならぬ、ツクエの肥やしだね。一生、陽の目を見ることはないと思います・・・・・・。

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::: 10/10/27(水)   「“仕事の流儀”復活」   【鹿の角】 :::

2010/10/27

筆者の大好きなテレビ番組である「プロフェッショナル 〜仕事の流儀〜 」が、いよいよ復活した。素直にうれしい。

ご存じのように(?)復活の第1回目はスペシャでお笑い芸人の松本人志さんが取り上げられ、プリマドンナの吉田都さんまで取り敢えず3回が放映されている。もちろん、すべてリアルタイムで見たし、録画もしたけれど、いやぁイイ内容でした。ホントにあの番組は最高ですわ。

しかも以前のようなスタジオでのトークが省かれており、VTR一本というスタイルに変わったのがまた良かったです。迫力があるというか、なんというか。

同じような番組だとTBSの「情熱大陸」も好きなんですけど、取り上げる対象がチョッと異なりますからね。「プロフェッショナル 〜仕事の流儀〜 」の方が好きかなぁ・・・。飽くまで個人の趣味の問題だと思いますけど。

しかし、以前に少し書きましたけど、最近はテレビを見る時間が前より増えている筆者なので、これでますます「テレビっ子」になってしまうなぁ(苦笑)。それだけがチト心配です・・・。

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::: 10/10/26(火)   「初スキー」   【鹿の角】 :::

2010/10/26

先週の土曜日、今シーズンの初スキーに行ってきました。ホンの1ヵ月前には「暑い」を連発していたのになぁ〜。
今年は秋が短い気がします・・・。

行ったスキー場は富士山の近くにある「イエティ」というところ。実は初めて行きました。当然人工雪です。

まぁ、スキーというよりも、正確には「雪遊び」程度でしたかね。
スキードーム「ザウス」がなくなってから、スキーはホントに冬しか出来ないスポーツになりましたから、足慣らしと言うか雪慣れですよね。本格的なシーズンインを前にして。

しっかし、まだまだ体力がないですね。普段運動をほとんどしていないので当然でもあるんですが、2本ぐらい滑るとヘロヘロでしたから(苦笑)。
それも短いリフト、短いコースなのに。

でも楽しかったです。シーズン前にもう一度ぐらい行きたいなぁ〜、と思います。足慣らしにね。

なお、そんな感じで土曜日無理をしたにもかかわらず、日曜日は元気に鹿島へと行きました(笑)。

運転だけで2日間で700キロ強、相変わらず運送屋さんもビックリな走行距離を走ってる筆者なのでした
おかげで月曜日はほとんど「死人」でしたけど(笑)。

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::: 10/10/25(月)   「方向性乏しいがリスクは下向きか=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/10/25

今週の為替市場は、やや動意の乏しい展開をたどるなか、次の方向性が注目されている。ちなみに、方向性が乏しいのはドル/円に限ったことではなく、先週はユーロ/ドルやユーロ/円、豪ドル/円などもいまひとつ冴えない値動きに終始した。G20という重要イベントをこなしたことで次の動意がうかがえるようになるのか、それとも次の材料待ちで引き続き鈍い値動きが続く端境期となるのか、ドル/円以外の通貨ペアの動きにも十分に注意を要したい。

テクニカルに見た場合、先週1週間を含む過去7営業日ほどはおおよそ80.80-82.00円といった1円強のレンジ相場に留まっている。ほとんど値動きらしい値動きがない。マーケットは引き続き気迷い、次の方向性を探っている状況にある。先ずは足もとの気迷い、膠着相場を如何に脱却するのかが注視されよう。
ただし、大局的なリスクは引き続きドル安方向にバイアスがかかるため、敢えて方向性を指摘すれば下方向に放れるのでは、との見方が少なくない。仮にその見方が正しければ、保ち合いを本格的に放れた場合、いよいよ80円割れの可能性が現実味を増すことになる。

そうしたなか、今週は大きく2つの要因に注目している。
ひとつは継続案件である日本の市場介入について。G20終了後の会見で野田財務相は「日本の為替対応については理解が得られている」「依然として必要は時には断固たる措置をとる姿勢は変わらない」−−などと指摘したが、本日付の日経新聞で報じられたEU首脳会議(10月28-29日実施)における議長総括原案の骨子では、「為替介入の回避」などの文言が盛り込まれる可能性が指摘されていた。日本の市場介入が欧州諸国などに本当に理解を得られているのかどうか、疑念がないではない。もちろん、マーケットにおける警戒感そのものはこのあともくすぶりそうだが、状況によっては投機筋などが当局の本気度合いを試すドル売り・円買いなどに動く危険性も否定できないだろう。

次いで注目されるものは米国ファクターで、これはさらに2つにわけられる。
まずは、来月初旬にFOMCを控えていることもあり、追加金融緩和期待なども強いなか週初を中心に実施される米要人の講演ならびに発表される各種米経済指標に要注意か。ちなみに、後者の経済指標について今週は9月中古住宅販売件数(25日)、10月消費者信頼感指数(26日)、9月新築住宅販売件数(27日)、7-9月期GDP速報値−−などが発表される見込みだ。
また、ふたつ目の要因は米中間選挙に関してで、こちらはドル安政策もさることながら人民元の切り上げ問題も重要なテーマとなっている。なお、一部報道によると、ガイトナー財務長官と王中国副首相は24日に中国で会談、人民元問題を巡って意見交換した模様だという。選挙実施まで時間はないが、マーケットをアッと驚かすサプライズは果たしてあるのだろうか?

最後に、それ以外で注目されるファクターを幾つか簡単に指摘しておく。
読売新聞が報じたトヨタの下期為替レート引き下げに追随する先があるのかどうか、為替予約の取り遅れが指摘される輸出企業の動向、欧米企業を中心とした決算発表、米債の入札、先にも挙げたEU首脳会議(10月28-29日実施)やASEAN+日中韓首脳会議−−など政治要人も波乱要因になりかねないのかも知れない。(了)

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::: 10/10/22(金)   「ツィッター」   【鹿の角】 :::

2010/10/22

以前に、ここでも「ツィッターを始めようと思う」あるいは「ツィッターを始めた」という話を書いた。
しかし、アドレス(?)については一度も書いていないハズだ。

なので、知人から教えてくれという問い合わせがときたまくるのだが、原則教えません。

理由は大きく2つあり、ひとつは「たいした話を書かないから」。そしてもうひとつは「愚痴とか、普段書けない噂話とかコアなこととか書きたいので」。
つまり、インナーサークル的にしたいと考えており、そして実際ここまでは思惑通りに上手く回っている。

開始してから1ヵ月以上は優に経ちますが、フォローされている人数はまだ70ぐらいです。いいですねぇ〜。宣伝をしないなか、自力で見つけてきてくれた人だけですからね。もちろん入れ替わりはありますけど。

ちなみに業界の方、知人はひとりだけです。あとはプライベートの知人にもひとりバレました。
そのほかの方たちは、全員面識のない方(だと思う)。

・・・・・・と言うことですので、上から目線で恐縮ですが、見たい方は自力でお探しください(半分は業務連絡)。そんなに難しくないと思いますし。

でもホント、たいしたことは書いてませんから!
読んでガッカリした、とか言わないようにお願いします。

少なくとも業界内で活躍されている方のツィッターで参考になるものは、いくつもあります。筆者は、人のブログとかツィッターってほとんど読みませんけど。
ともかく筆者のものなんかより、是非ともそれらをお読みください。ズッと参考になると思いますよ、マジで・・・。

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::: 10/10/21(木)   「今日のガイトナー発言について」   【鹿の角】 :::

2010/10/21

ご存じのように、今日の午前はWSJ紙が報じたガイトナー財務長官の発言をめぐり、相場が大荒れとなった。

ちょうど仙石官房長官の発言(82円が防衛ラインと言う話ではない−−など)を受けて円高が進行、81円を割り込んだタイミングで、でしたから。短時間のあいだに81.80円台まで急反発をたどっている。

その後は結局「行って来い」の展開をたどったのだが、インターバンク勢のあいだではまことしやかに様々な憶測が飛び交っている。

そのひとつは、すなわち「リーク」、G20前に「WSJ紙に書かせた」という話で、これはアリだと筆者も思う。

続いて、「81円割れで通信社に記事の内容を公開しろ、との話が出来ていた」−−との説もある。
これは正直懐疑的なんだけど、タイミング的にはベストというか、ホントにそのぐらいのタイミングで伝えられたのは確か。余談ですが、あんまり凄過ぎて、筆者は思わず「介入入ってるの?」って、ディーラーに電話で尋ねたぐらいですから。

そして、最後に「タイトルなどで報じられた内容が恣意的過ぎる」−−。
これについてはチョッと微妙なところがあり、確かに報じられた「ドルが対ユーロ・円でこれ以上下落する必要はない」とガイトナーさんは言ってないんですよね。ユーロと円などの主要通貨は「ほぼ整合的な水準」と言っていますが。

これを同じと見るかどうか、ですね。
取材の場に居なかったのでなんとも言えませんけど、取材された方は「言外」あるいは「行間を読んだ」ら、きっとそんなニュアンスを感じたんでしょうね。難しいところです・・・。

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::: 10/10/20(水)   「出身校の有名人」   【鹿の角】 :::

2010/10/20

筆者の出身大学はともかく、出身高校となると地方の2流高校ということもあり、有名人はほとんど排出されていない。

知悉の限りでは、水戸黄門にも出演していた肉体派俳優の「照英」くんだけか。8学年ぐらい下なので直接の面識はないけれど・・・(でも自宅は知っている、同じ市内でウチから比較的近いし)。

まぁ、知人に言わせると、ほかには「もっくん(元シブがき隊・本木雅弘さん)」のお兄さんが出身者だというが、それって微妙・・・。というか、正確には有名人でもなんでもないだろ(笑)。
もっくん本人なら「超」がつく有名人だけど。

また、以前「たけし軍団」にいた「ノーカット星」という芸人は先輩って話なんだけどホントだろうか?確かに野球部の2コ上に星さんって先輩がいたけどね。
もっとも、たとえホントでも、やっぱり微妙なんですけど(苦笑)。

・・・・・・さて、そんな不毛の我が校だが、最近になり実は有名人がいると聞いてビックリしてしまった。しかも、まだ在学中(現在高2)だというのだ。
ちなみに、名前は「加藤千佳」さんという。ご存じだろうか?


えっ?!ご存じない?おかしいなぁ・・・・・・。
少なくとも、「サカダチ」は知っていても不思議じゃないんだけど。

知っている方には釈迦に説法だが、実は彼女、先日準優勝に輝いたサッカーのU-17「なでしこジャパン」のメンバーなのだ。
それも、ほとんどの試合で先発出場し、決勝戦では勝ち越し弾となる3点目のゴールも決めている(その後追い付かれてPK負け)。なので、一時期はメディアでも取り上げられ、露出が多かったという。

写真を見たら、小柄で可愛らしいお嬢さんだ。きっと試合のときは違うのだろうが。
しかし、ウチの高校出身者か。まったく知らんかったなぁ〜。灯台もと暗し。

ただ、逆になんで気が付かなかったのかを調べたら、彼女の所属って「浦和レッズ・ジュニアユース・レディース」なんだよね・・・・・・。チッ、レッズかよ。だからアンテナに引っかからなかったのか。

まぁ、そこはチョイ気に入らないけど、将来は女子のフル代表にも入れるように是非とも精進して欲しい。頑張ってね、先輩はキミを応援しているのだ。

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::: 10/10/19(火)   「円高メリット」   【鹿の角】 :::

2010/10/19

個人ベース・消費者目線で、「円高メリット」が取り沙汰されるのは判らなくもない。
具体的にいえば、「円高で輸入品が安くなる」とか「海外旅行に追い風」−−などといった論調がそうだ。

しかし、最近気になるのは「要人」と呼ばれる人たち、とくに政治家などから「円高メリット」の話が出ることには若干の違和感を覚えてしまう。

ちなみにこれは、「円高にメリットなどない」と言いたいのではない。
確かに、企業ベースの視点からすれば、例えば「海外企業が安く買える」ということなどもありますから。コインの裏表と同じで、メリットもあれば必ずデメリットもあるものです。ただ、問題はメリットとデメリットを秤に掛けた場合、いったいどちらが大きいのか、それになると思いますけど。

ともかく筆者は、最近政治家が円高メリットを公言するたび、「円高阻止がいよいよ難しくなってきたのかな?」−−と思ってしまう。つまり、市場介入などで円安に持っていく(誘導する)ことが出来ないから、視点を変えると言うか、逸らしているのかなと。

だって、最初は円高のデメリットばかりを喧伝していたのに、突然「メリットもある」とか言われてもね・・・。
それって、筆者の勘繰りすぎでしょうか?

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::: 10/10/18(月)   「ドル安基調継続か、80円割れも現実味=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/10/18

今週の為替市場は、ドル全面安が持続するのかどうかの見極めがポイントのひとつになりそうだ。先週も報じたように、日本サイドだけでなくトリシェECB総裁やユンケル・ユーログループ議長など欧州サイドからもドル安に対する懸念が聞かれ始めているものの、それと同時に市場介入については否定的なコメントを発しているため、具体的な行動には移れないという板挟みの状況にある。つまり、口先介入や懸念発言を行うしか方策はないが、その効果が限られることは改めて指摘するまでもない。ドル/円が79.75円のヒストリカル・ローを更新しないかぎり収まりの付かない展開となっているなど、ドル全面安の基調はまだしばらく続く公算が大きいと言わざるを得ないだろう。

テクニカルに見た場合、ドル安基調に依然として変化は見られない。足もとの80-81円台は未知の領域でこそないものの、過去にほとんど取引のないゾーンであることは確か。ザラ場ベースでは1995年4月26日安値の81.15円を一時割り込んでおり、79.75円のヒストリカル・ローが現実のものとして意識されている。先週2度下げ止まった80.88円レベルは目先のサポートだが、割り込むようだと80円割れが現実味を増し、ヒストリカル・ローの79.75円がいよいよ視界内へと捉えられそうだ。
それに対するドルのレジスタンスは、まず一目均衡表の転換線が位置する82円レベル、超えると83円ちょうどから前半がターゲットとなる。

そうしたなか、今週は大きく2つの要因に注目している。
ひとつは日本の市場介入についてで、関連するものとして週末に実施されるG20会合や、野田財務相による通貨政策への批判発言などを受けた、中韓との軋轢などにも関心を払いたい。周知のように、菅首相などからは市場介入の実施について期待を抱かせる威勢のいい発言が少なくないが、実際問題として行動は見送られている。そのため、口の悪いインターバンク・ディーラーからは「断固3兄弟の“やるやる詐欺”」−−などといった揶揄も聞かれているほどだ。
81円割れでも実施されなかった市場介入だが、80円割れあるいは79.75円を更新する局面では実施されるのかどうか、それによりドルの底値が決まってくる気もしている。

次いで注目されるものは、幾つかの要因を複合した米国ファクター。来月初旬にはFOMCそして中間選挙と2つの重大ファクターが予定されるなか、足もとは経済指標の発表が相次ぐうえ、米企業決算も今週ピークを迎える。すでに期待感などはかなりの部分が織り込まれているものの、発表される指標や決算の内容次第では米株や長期金利の動きに影響を与えかねず、延いてはそれが為替市場においても大きな波乱要因となる可能性もある。

最後に、それ以外で注目されるファクターを2つほど簡単に指摘しておくと、まずは21日木曜日にまとめて発表される中国の経済指標と、需給要因か。ちなみに後者に関しては様々な要因があるものの、たとえばいわゆる「45日ルール」を背景としたヘッジファンドなど投機筋によるポジションの巻き戻しを警戒する声なども聞かれている。(了)

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::: 10/10/15(金)   「小笠原と船山」   【鹿の角】 :::

2010/10/15

タイトルを見て、「なんだ鹿島アントラーズの話か」−−と思ったアナタは立派な鹿サポです(笑)。

実は違って、これは女子カーリングについての話です。

昨日、一部新聞でみたのだが、女子カーリング界で一世を風靡した小野寺歩さんと林弓枝さんが現役復帰するそうだ。
そう、2人とも結婚して姓が代わり、小野寺さんは現在「小笠原歩」さんに、林さんは同じく「船山弓枝」さんであるという。

いま一度言う、「2人とも鹿サポか!」(笑)。

筆者は前から思っていたけど、カーリングって比較的年配の方でも出来るスポーツ。
実際、オリンピックや世界選手権では40歳代のママさん選手とかもいましたからね。

なので、2人には是非是非頑張って欲しいな。まだまだ出来るぞって。
カーリング界の「クルム伊達」を目指すのだ!

なお、余談ですが飽くまで個人的な趣味で言うと、本橋さんより小笠原さんの方が筆者は好みです(笑)。

なので、悪いけどマリリンのチームより、小笠原さんと船山さんが在籍する「チーム鹿島」を応援したいと思います(笑)。
ぜひとも頑張ってくださいね!

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::: 10/10/14(木)   「好きなテレビ番組」   【鹿の角】 :::

2010/10/14

昨年末にテレビを買い替えたせいもあるのだろうか、それ以降は前よりテレビを見る時間が増えている気がする・・・。

考えて見ると、以前には見られなかったデジタル放送が見られるようになりましたから、その影響があるのかも知れない。

実際、いま現在筆者一番のお気に入りは、BSフジで放映している所ジョージさん、清水圭さん出演の「世田谷ベース」という番組だ。

もともと所ジョージさんが大好きなんですが、「世田谷ベース」は番組そのものも非常に面白い。かなりユルユルで自由な番組なんですけどね。そこがイイです。たまりません。

筆者はもちろん途中から見ているので、過去に遡って全部を見たいと思い、歩いて行ける近所のTSUTAYAにDVDがないのか今度探しに行こうかと・・・。

余談ですが、この「世田谷ベース」が凄いのは、地上波のフジ以外の局で、ときたま関連特番を放映することもあり、それもまた面白い。
いつぞやはビートたけしさんをゲストに、2時間番組を組んだこともあるし。この二人の絡みは最高でした。単にジーンズを買いに行ったり、2人でお茶したり、ドライブしたりって、そんな感じだけだったんですが。

ともかく、隔週放映じゃ少ないよ。少なくても、なんとか毎週放映にして欲しいな。
じゃなきゃ、たけしさんの主演で「等々力ベース」を放映しましょうよ(笑)。

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::: 10/10/13(水)   「バッカルコーン」   【鹿の角】 :::

2010/10/13

先日初めて知ったこと。

ショコタンこと、中川翔子さんが良く使うギャグ(?)のひとつに足をチョッと開き気味にして両手を上に付き上げるポーズとともに、「バッカルコーン」−−と叫ぶものがある。

しかし、そんなギャグ、つまり「バッカルコーン」という言葉には深い意味があったとは知らんかった。初耳です・・・。

知ったのは、大学のクイ研関係の人間と話をしていて。フトした拍子に、そんなことが話題になったのだ。やっぱり、クイズ戦士はものごとを良く知っているよ。一般社会では使えない知識、トリビアばかりですが(笑)。

では、いったいどういう意味かというと、「流氷の天使」といわれるクリオネっていますよね。そのクリオネは頭から6本の触手を伸ばしてエサを捕獲するのだが、なんと6本の触手の名称が「バッカルコーン」というそうだ。

・・・・・・普通しらねぇだろ、そんなマイナーなものの名前まで(笑)。
筆者は触手でエサを捕獲していることまでは知っていたけど。その昔、なにかのテレビで映像をみたことあるし。

ただ、そこで思ったんだけど、ショコタンはそのポーズの類似性(?)まで含めて考えると意味を知っているのでは?だとすると、スゴイ博識ですよね。

同様に、芸人さんのやるギャグって、結構奥深い意味があるのかも。こちらが知らないだけで。
たとえば、ブラマヨ小杉くんの「ヒーハー」とかね(笑)。

色んな意味を含めてですが、筆者も勉強しねぇとなぁ〜(笑)。

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::: 10/10/12(火)   「ドル全面安継続か、調整先行も?!=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/10/12

今週の為替市場は、根強いドル全面安の継続性が試される1週間となりそうだ。ドル/円もさることながら、ドルは対ユーロや豪ドルなどでも一段安をたどっており、ユーロ/ドルの1.40ドルなど節目を一時突破する局面も観測されている。またドル安とは裏腹にNYゴールドは右肩上がりの展開で、かつ資源高もいまだに留まらない。そんなドル独歩安、全面安の基調そのものが転換することは難しいにしても、日本サイドだけでなくトリシェECB総裁が声高に懸念を表明した(ユーロ/ドルの1.40ドルは高過ぎる=8日)こともあり、短期的には調整的な動きが先行しても不思議はないように思われる。

テクニカルに見た場合、依然として下値リスクの大きい状況に変化は見られない。80円台前半は過去に取引のあまりないゾーンのため、ここから先の明確な下値メドを指摘しにくいが、それでも敢えて指摘すれば昨日のオセアニアタイムに示現した81.35-40円、そして1995年4月26日安値の81.15円などとなるだろう。なお、後者を下回った場合には、79.75円のヒストリカル・ローが現実のものとして意識されかねない。
それに対する上値メドは、ごく短期的には82.65円レベルに位置する一目均衡表の転換線か。ただ、週を通したものでいえば移動平均の21日線など日足ベースのポイントのほか、週足・一目均衡表の転換線が位置する83円後半となる。いずれにしても、相当な押し上げ介入でもない限り84、85円台を回復する展開は見込みにくい気がしている。

そうしたなか、今週注目される要因は大きく2つある。
ひとつは日本の市場介入で、先週末に実施されたG7や日米財務相会談などでは消極的だが、取り敢えず容認された感もうかがえる。もっとも、容認されたと目されるのは過度の変動に対する市場介入、いわゆるスムージング・オペだけで、先月15日に実施したような押し上げ介入は微妙だろう。ただし、それでも例えば80円割れなど一定レベル割れを阻止、死守することは否定出来ず、一定の効果は見込まれよう。

次いで注目されるものは、幾つかの要因を複合した米国ファクターで11月2-3日に実施されるFOMCに影響を与えかねない様々な材料に注意を要したい。一例を挙げると、発表される米企業の決算や米債の入札、各種の米経済指標、バーナンキFRB議長の講演(15日)−−などになる。
先週末に発表された米雇用統計が悪化したにもかかわらずNYダウが上昇するなど、追加緩和期待の高さはいくぶんヤリ過ぎと考えられるほど。そうしたなか、昨日はイエレンFRB副議長から「緩和策はレバレッジの積み上げ、過度なリスクテイクを助長しかねない」として過剰な期待にクギを刺すような発言が聞かれているが、この先も米金利動向をめぐる一喜一憂は続くことになりそうだ。

一方、それ以外で注目されるファクターを2つほど簡単に指摘しておくと、人民元問題を中心とした中国情勢、前述したようにユーロ高・ドル安を表立って懸念しはじめた欧州情勢となる。
米金利要因を除くと通貨切り下げ競争の思惑がくすぶることもあり、総じて政治的な要因が相場の動向を左右しかねないのかも知れない。(了)

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::: 10/10/08(金)   「まぎゃく?」   【鹿の角】 :::

2010/10/08

筆者の仕事が記者ということもあると思うが、言葉について気になることがたびたびある。

以前から、当コーナーでもことあるごとに書いている。
スグに思いつくものだけでも、たとえば「ら抜き言葉」の話とか「こんにちわ」「すみません」−−などがある。後ろの2つは、ワリと最近書きましたよね。

そんななか、先日知人からのメールでまたまた気になる表現があった。それは「真逆」という言葉だ。

別に偉ぶるわけではないが、「真逆」と書いて普通は「まさか」と読む。これは知っていた。通常、筆者の場合は基本的に“ひらいて(漢字を使わずにひらがなで)”使用するけれど、「真逆あの人が!」−−みたいなときに使うのだろう。

ところが、知人からのメール、「まさか」ではどう読んでも意味が通らない。

「もしかしたら、そのまま読ませるの?“まぎゃく”ですか?」と思い調べてみたら、いまはそんな言葉があるんですね。
2004年には新語・流行語大賞にノミネートされたこともあるとか。

初耳でしたよ。恥ずかしながら、まったく知りませんでした。
しかし、意味は「正反対のことを示す」っていうなら、そのまま「正反対」を使えばいいじゃん(笑)。

なんというか、言葉って生き物だと思うので、時間の経過で変遷すること自体は仕方のないところもある。けれど、美しくないっていうか、もっとありていにいえば汚い言葉がホントに多いよなぁ〜と思いますね。
「まぎゃく」って美しいですかね?

筆者は年齢的なものもあるけれど、出来るだけ美しい、そして古式ゆかしい言葉を使いたいと、「ありおり・はべり・いまそかり(笑)」。

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::: 10/10/07(木)   「英訳ってムズカシイ?」   【鹿の角】 :::

2010/10/07

ご存じのとおり、為替市場は本日の東京タイム終盤に円が独歩安の展開をたどった。ドル/円は一時82.20円台を示現している。ドル安傾向が止まる気配はまったくない。

そういえば、以前に官房長官は「82円台が防衛ライン」−−とか言ってませんでしたっけ?
足もとは82円台、それも年初来安値を割り込み82円台前半なんですけど。

また、菅首相も「必要なら行動する」−−って今日も言ってましたけど、肝心の「行動」が伴わなかったようですが・・・。
「まだ(行動は)必要でない」ってレベルなんですかね?政治家の方たちの考え方や行動、筆者には良く判りません。


なお、筆者は「介入を実施しない」ことより、「介入実施について投資家たちに過度の期待させた」ことが非常に重い罪であると思うのだけれども、当稿はそれが本題ではないので割愛します。

閑話休題。
さて、上記のように、東京夕方にかけてドル安・円高が進行した背景には桜井財務副大臣の発言も影響していたようだ。それも、あるインターバンクからの情報によると、大臣の発言が英訳されて報じられた内容が海外勢の失望を誘ったと言われている。

具体的には、「中央銀行の政策だけでは解決できない部分もある」などと発言したものが、英訳では日本語よりもトーンの弱い表現となり、「円高に打つ手なし」いうイメージで報じられたことが影響していたという。
まぁ、日本語でも別途「為替で日本の思う方向に議論が進むのは難しい」、「為替がどう振れるかは市場の判断による」などといったコメントも聞かれていたので、上記の英訳だけが問題ではないと思いますけど。

−−おりしも、筆者は少し前にサッカーの岡田前日本代表の発言をもとに似たような話を書いたけど、日本語の英訳はやっぱり難しいみたいですね〜。曖昧な表現も多いので。

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::: 10/10/06(水)   「神社巡り」   【鹿の角】 :::

2010/10/06

最近は「パワースポット」とかいう言葉が流行っている。

筆者はその言葉そのものを好きではないけれど、「パワースポット」と呼ばれる神社などに行くのは大好きだ。
そう言えば以前に、明治神宮の「清正井(きよまさのいど)」に取材帰りに寄った、とか書いたことがあった気がする・・・。あれは今年のことだったか?

さて、そんななか先週の土曜日もパワースポットに行ってきました。
そこは茨城県の鹿島神宮です。

筆者は鹿サポで、埼玉県人なのに鹿島スタジアムのシーチケ(シーズンチケット)を購入している。まぁ、年間に15試合ぐらいは鹿島まで見に行きますけどね。元はちゃんと取れています・・・。

しかし、そんな生活を10数年も続けているのに、鹿島神宮にはこれまでわずか1回しか行ったことがなかった。

これではいかん、と思い先日は一念発起し、サッカーの鹿島戦に併せて鹿島神宮へお参りしたという次第。
もっとも、神宮でユックリし過ぎた結果、17時開始の肝心の試合時間には間に合わず、清水・小野くんの先制ゴールを見逃しました。なにしに行ってんだか(苦笑)。まぁ、相手チームのことだから別にいいんですが・・・。

まぁ、そんなこんなで良い気持ちになったこともあり、その翌日つまり日曜日に今度は群馬県の榛名神社へと行って参りました。連日の「パワースポット」散策です。

これは鹿島神宮でも感じましたけど、神社って静謐だしホントにいいですね〜。
2つの神社とも実に気持ち良かったです。とくに榛名神社はイイですよ。神社本殿に行くまでの道程が最高ですね。真夏に行けばもっと良かったかなぁ〜。

おかげで、今週はなんとなく新しい気持ちで仕事を行うことが出来ている(ホントか?)筆者なのでした。

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::: 10/10/05(火)   「FXの日」   【鹿の角】 :::

2010/10/05

筆者は「今日は何の日?」というものを調べるのが好きだ。

弊社ウェブのフロントページにも1週間分をまとめて掲載しているのだが、面白い記念日も少なくない。


−−前段は先日自分自身の書いたことのパクリだから、別にイイでしょ(笑)?

さて、そんななか今週は金融関係者にとって2つの大事な「記念日」があるけれども、ご存じだろうか?

ひとつは、「投資の日」で具体的には10月4日(月)だった。そう、「トウ・シ」にかけたシャレですね。「日本証券業協会」が1996年に制定したものだ。

そしてもうひとつは10月8日(金)で、こちらはズバリ「FXの日」になる。
確か筆者は以前に書いた気もするが、制定したのは「ひまわり証券」で、2008年のことになる。
何故この日になったのか、理由についてはシャレなどではなく、「ひまわり証券」が日本初の個人投資家向けFX取引サービスを開始した日(1998年10月8日)にちなんでだ。

しかし、そう考えるといわゆるFX取引って言うのは、まだ10年ちょっとなんですよね・・・。なんだかもっと古くからある(インターバンク取引などは確かにありましたけど)イメージなんですけど。
ともかく、今週8日はそんな記念日、大事な日なので取引をされる方は心機一転し是非とも頑張りましょう!

なお、それとは別に今週の7日と8日もベテランのディーラーなどにとっては忘れられない日だろう。
というのは、大手ヘッジファンドLTCMの破たんに絡む動きから、「ドル/円が変動相場制以降一日としては最大の下げ幅を記録」するなど、両日だけで24円ものドル安・円高が進行した(1998年)経験があるからだ。

−−とここで初めて気が付いた。
あれ?ひまわり証券が日本でFX取引業務を開始した、その日にドルが過去最大の暴落を記録しているんじゃないの?
なんだかスゴイときに取引が始まったんだなぁ。その後の波乱相場をまるで暗示していたかのようだ(笑)。

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::: 10/10/04(月)   「ドル安継続か、注目材料目白押し=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2010/10/04

今週の為替市場は、ドル全面安ならびにユーロ、豪ドルなど資源国通貨高の継続性を見極める展開となりそうだ。そうしたなか、個人的にもっとも違和感を覚えるのはユーロ高。何故ならアイルランドやスペイン、ギリシャなどに関する不安もくすぶるなかの逆行高をたどっているためだ。テクニカル的にもユーロ/ドルなどは短期的に買われ過ぎの域に達している感は否めず、今週以降に調整と思しき売りに押される可能性は否定出来ない。仮にそうした展開をたどった場合、それがドル/円相場に如何なる影響を及ぼすのか、相場の先行きを考えるうえでひとつのポイントだろうと思う。

テクニカルに見た場合、先週末に掛けてホンのわずかずつだが、連日ドルの安値を更新中。当局による介入警戒感はあるものの、依然として下値リスクが高い状況に変化は見られない。ちなみに、フィボナッチでは年初来安値82.88円を起点とした上げ幅の最後の砦である76.4%押し(83.60円)をすでに割り込んでおり100%押しも視界内へと捉えられている。まずは、先週末に掛けて2度下げ止まっている83.10-15円の攻防が注視されるが、割り込めば年初来安値が名実ともに視界内へと捉えられそうだ。
一方、それに対するレジスタンスは84円前半に位置する一目均衡表の転換線や基準線など。如何せんドルの上値は相当に重いと言わざるを得ない。

そうしたなか、今週は注目材料が目白押し。いずれも甲乙つけがたいが、実はこうした際は市場筋が目移りしてしまい焦点を絞り切れなくなるのか、結果として拍子抜けに終わることも少なくない。とはいえ、以下で3つの要因を取り上げてみたい。

ひとつは、前段でも簡単に触れたユーロや豪ドルなどの行方についてで、間接的にドル/円相場の動きにも影響を及ぼしそうだ。
具体的に注意すべき材料となると、ユーロについてはまず発表される各種の経済指標か。また、ECB理事会ならびにトリシェ総裁の会見(ともに7日)にも一応要注意。それに対して後者は5日のRBA政策金利発表、7日の9月豪雇用統計発表などがマーケットの波乱要因となりうるのかも知れない。

次いで注目されるものは、週末の9月雇用統計をメインとした一連の米経済指標発表であり、また発表された指標を受けた米金融緩和観測の変化観測などにも注意を要したい。同様の観点でいえば、週初5日に実施されるバーナンキFRB議長の講演などにも注意する必要がありそうだ。すでにかなりの部分が織り込まれていると見られるが、それでも米景気について慎重な見通しが示されたり、追加緩和を示唆したりするような発言が出た場合にマーケットはドル売りで反応する可能性も否定できない。

最後3点目の注目材料は、いわゆる政治ファクターでこれは様々なものを含むが、今週は取り敢えずそのなかでも2つの国際会議がとくに要注意。ひとつは4-5日に実施されるASEM首脳会議で、もうひとつは週末に実施されるG7会合とIMF・世銀の年次総会(8-10日)になる。
そうした一連の国際会合で人民元問題が取り沙汰されることはまず間違いないが、それとともに日本の市場介入に対してどういった評価が下されるのかは気になるところ。一部報道によると、G7会合に関連し「日本サイドは市場介入の実施を理解求める見通し」とされるが、それをとくに欧州がスンナリと呑むかどうかは懐疑的。日本政府・財務省による市場介入実施について、欧州などの反対により強い足かせがかかる危険性もないではない。(了)

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::: 10/10/01(金)   「いったい誰が売っている?」   【鹿の角】 :::

2010/10/02

改めて指摘するまでもなく、マーケット全体のポジションを把握することなど不可能だ。
これはたとえ、FRBなど一国の中央銀行にも出来ない。

しかし、その一端は幾つかのデータで示される。
一例を挙げると、毎週金曜日のNYタイムに発表される、いわゆるシカゴIMMなどがそれにあたる。けれど、IMMのデータも当然、マーケットポジションのごく一部を示しているに過ぎない。

そうしたなか、筆者は何人かのディーラーさんたちと情報交換をしているのだが、ここ最近結構指摘されることは「マーケットのポジションは逆にドルロング(ドルの買い持ち)」ではないか−−ということだ。背景としては、当局の介入期待もあり、下値を堅いと考えてドル買いから参入している向きが意外に少なくないという。
実際、本日の日経新聞にくりっく365のポジションについての記事が掲載されていたけど、個人投資家の方たちは確かにドルロングでしたね。

それって、完全に逆バリなんですけど・・・・・・。

もちろん、複数のディーラーが指摘する「ドルロング」との見通しは、推計というかイメージなので正しいかどうかは判らない。間違っている可能性もなくはない。

ただ、仮に「ドルロング」見通しが正しいとすると、筆者には不思議に思うことがある。
具体的には、「いったいドルの売り手って誰なんだろうか?」−−という疑問だ。
下がっているからには、ドルを売っている人がいるわけで、しかもそれにもかかわらずマーケットがロングだということは、かなり強力に売っている存在がいても不思議はない。

ところが輸出企業はいまだドルを売り遅れているというし、言わば「売り本尊」みたいな存在をまったく思いつかないんですが。
やっぱり投機筋が回転の非常に早い売買をしているってこと?それとも中国による日本国債買いなどが原因ですか?

いずれにしても、マーケットがホントにロングなら、ドル安リスクはまだまだ高いと言えるかもしれない。下方向に蓄積されているストップロスを巻き込めばドルはさらに下がりそう。
本日から10月の声を聞いたけれど、ドルの底値に到達したというにはまだまだ時間がかかるのかも知れませんね・・・。

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