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::: 11/02/28(月)   「円全面高の様相、ただ弱材料も=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2011/02/28

今週の為替市場は、円全面高と対照的なドル全面安の傾向が続くのかどうかを見極める展開となりそうだ。足もとについては確かに円高の傾向で、そんな円高がいましばらく続く可能性を否定出来ないが、円にとっても決して買い材料ばかりではない。そのひとつが有力格付け機関による日本の格付け引き下げ観測。また、世論調査における内閣支持率の著しい低下が続く日本の政治ファクターもどちらかと言えば円売り要因だろう。思わぬところで逆方向に動くなど、足もとをすくわれるような値動きにも一応の注意をはらっておきたい。

テクニカルに見た場合、ドルの続落を考えざる得ない足形だ。フィボナッチの観点では、2月安値81.10円を起点とした上げ幅の61.8%押しや76.4%押しを先週すでに割り込んでおり、次のサポートは100%押しの81.10円しかない。足もとは81.60円レベルでなんとか下げ止まっているものの、割り込むようだと81.10円あるいはそれ以下のレベルに向けたドル安の進行を否定出来なくなるだろう。
それに対するドルの抵抗は、今週を通して82円半ばから後半に位置する一目均衡表の先行帯の雲か。ヒョッとすると今週は1週間を通して83円台の回復は難しいようなイメージもなくはない。

そうしたなか、今週は材料的に大きく3つの要因を注視している。
ひとつは中東・北アフリカを中心とした政情不安・地政学リスク。エジプトに端を発した民衆の抗議運動は世界的な広がりを見せている。その一方でサウジアラビアが原油の単独増産に乗り出すなどの動きも観測されているが、高値推移の続く原油相場がマーケットの波乱要因の一旦を担っていることだけは間違いない。世界的な地政学リスクを念頭に入れつつ、ある意味では為替以上に原油相場を注視しておいて損はないように思う。

次に注視されるのは、週末に発表される雇用統計を中心とした米国の経済指標。市場は米景気や雇用に関して楽観的な見方が台頭しては失望に転じるという展開を繰り返しており、現在はちょうど弱気ムードが有力となっているタイミング。したがって良い指標内容よりも悪い指標内容に反応しそうなイメージもなくはない。
また米経済指標以外ではバーナンキFRB議長による半期の一度の議会証言にも注意をはらいたい。

3点目の注目材料は、各国金利の動向で今週は豪加、そして欧州やブラジルで中銀による政策金利の発表が予定されている。先に挙げた原油高の進展などもありインフレへの懸念が高まるようだと、金融の引き締めに向けた準備、地ならしの動きなどが一部で見られることになるのかも知れない。

なお、上記以外に注目されるものを幾つかアトランダムで列挙すると、3月期末をにらんだ本邦勢のリパトリなど需給要因、日本の政治要因、週末に予定されている中国全人代、スペイン国債入札−−などとなる。(了)

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::: 11/02/25(金)   「パンダが日本にやってきた」   【鹿の角】 :::

2011/02/25

あまり詳しく書けないのだが、現在大学生の姪っ子は獣医関係の学部に通っている。将来はそっち関係の道に進みたいらしい。

なので(?)、バイト先も専門知識の生かせる街中の動物病院などでしていたけれど、いつからか上野動物園にも週1で通っているという。

そんななか、ご存じのように先日中国からパンダが上野動物園にやってきた。

パンダ来日の日や翌日に姪っ子は仕事が入っていたわけではないが、それでも事前から周りのスタッフたちはそわそわしていたという。みんな緊張していたんですかね。確かに報道を見ると、来日後もパンダの一挙手一投足にスタッフは振り回されている感があり、ホントに大変そう・・・。

一方で、姪っ子にパンダ来日の感想を聞いたところ、まったく関心がないとのこと。

正直言うとパンダはちょっと違うのだが、姪っ子は犬や猫あるいは鳥など、いわゆるペットというものにさほど興味がない。関心が高いのは野生の動物で、それも大型の肉食獣がどうも好きらしい。ライオンとかね。
どんな趣味をしているんだ(笑)。

話をしたことはないが、きっとオトコの趣味も「肉食系」なのだろう(爆)。

・・・・・・ともかく姪っ子としては、なんでパンダがチヤホヤされるのか良く判らないらしい。「たいして可愛くもないじゃん」−−と。
なので、上野動物園での仕事、自分はパンダと無関係のところで粛々とやっていくと言ってました。キミは逞しいよ(笑)。

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::: 11/02/24(木)   「ツライ季節がやってきた」   【鹿の角】 :::

2011/02/24

春というのは過ごしやすく非常にイイ季節なのだが、反面憂鬱でもある。
それは花粉が飛ぶ季節に当たるためだ。そして今年も「いよいよ来たか」−−と思う時期になった。

以前に書いたことがあるが、筆者も花粉症だが症状としてはそれほど重くない(と思う)。実際、特別医者などにもかかっていないし、薬なども飲んでいない。

しかし、そんな筆者ですらここ数日は目がかゆく、花粉の飛散が肌で感じられる。重い方はすでに大変なんだろうなぁ・・・・・・と。

でも、本番はもちろんこれから。先行きはもっともっと大変なことになりますよね。一部予測によると、今年の飛散量はホントに多いようだし。

そんななか、筆者は取材や営業などで日中に外出する機会が多いのだが、この時期は外に出たくないです。下手すると会社だって行きたくないぐらい(苦笑)。
ホント、なんとかなりませんかねぇ・・・・・・。

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::: 11/02/23(水)   「日本にも大統領を?!」   【鹿の角】 :::

2011/02/24

先日ある方と話をした際、「なんで日本には大統領がいないのだろう。大統領を置けばいいのに・・・」と言われて絶句してしまった。

失礼を承知で言えば、「コイツなに無礼なコトを言ってんだ????」−−と。

しかし、そこで改めて考えてみたら、「なんで日本には大統領がいない」のか実は意外に知らない方が多いのかなと思わなくもない。
皆さんは知っていますか?

答えは至極簡単で、「日本には天皇陛下がいる」から。

もちろん例外はあるけれど、国王や天皇などが存在する国では原則大統領はいないのだ。
たとえば、エリザベス女王がいる英国だって大統領はいないしね。
逆に国王や天皇のいないアメリカやドイツ、フランス、ロシア・・・などでは大統領が存在する。

これは大統領と言うのは国家元首だけど、国王や天皇も同様に国家元首であるためで、両方いると役割的にはかぶってしまう。だから、どちらかだけの存在なのだ。

ともかく、日本の大統領が欲しいって言うことは、天皇陛下の存在を否定することになりかねないんですよ。
陛下大好き、皇族を敬愛している筆者としては、これは許せない出来事。もし、知らないまま無知ゆえの発言だったとしてもね。

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::: 11/02/22(火)   「映画はひとりで見るもの」   【鹿の角】 :::

2011/02/22

過去10年余り見たことのなかった映画だが、それを先日久しぶりに見に行った話を書いた。『毎日かあさん』と『ウォール・ストリート』になる。

そんな筆者の書き込みを読んだ知人の一人が「斎藤さんは映画ってひとりで見るの?」と聞いてきた。

まぁ、ぶっちゃけいま現在お付き合いしている女性がいないっていうのはありますけど、筆者の場合には原則ひとりですね。彼女が居たときでも、一緒に映画を見たという記憶があまりありません。
高校生のときは知人と連れだって一緒に見てましたし、その昔小学生の姪っ子たちを連れてドラえもんを見たりしたこともありますが。

なんというのかなぁ、そばに人がいると気が散るんですよね。たとえば彼女であっても。
なので、基本ひとりです。

もっと言うと、実は隣の席とかが空いていると非常にうれしいです。誰もいないのがベスト。
だから、『ウォール・ストリート』の上映の際、観客4人っていうのは寂しいですけど、反面うれしくもありました、実はね(笑)。

記者なんて仕事をしていますけど、ホントは人見知りだし、そもそも人間嫌いなもので(苦笑)。ひとりで行動するって、楽だしイイもんですよ。映画に限らず、そう思います。

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::: 11/02/21(月)   「次の方向性如何に、レンジ脱却の有無注視=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2011/02/21

今週の為替市場は、先週末に進行したドル全面安の継続性を見極める展開となりそうだ。ドル/円が目先の下値サポートレベルである83円割れをうかがうなどドル安リスクが高そうにも思われるが、マーケットのムードとしてはドルの切り返しを予想する向きが少なくない。全般的にビッドが強いユーロ/円などのクロスが下支えとなり、ドル/円も底堅く推移するといった見方も聞かれていた。

テクニカルに見た場合、先週のドル/円相場は一時83.96円を示現し直近の戻り高値を更新するも、終わってみれば結局83-84円の1円レンジ。足もとは明確な方向性に乏しい状況と言わざるを得ない。しかし先週末に掛けて下限である83円に接近しており、このままレンジを割り込むことが出来るのか、あるいは底堅さを確認後反発に転じてしまうのか、次のトレンドを見極める意味でも大いに注目したい。
ちなみにレンジを割り込んだ場合には、82円半ばから後半に位置する一目均衡表の先行帯の雲がターゲットとなる。今週は1週間を通して雲がかなり薄い状況を続けるだけに、オーバーシュート気味にそれらも一気にブレークする展開などには一応注意しておきたい。

そうしたなか、今週は材料的に大きく2つの要因を注視している。
ひとつは引き続き米国を中心とした各国金利の動向。資源高などもあり米国だけでなく英国や欧州諸国あるいは一部の新興国でもインフレ懸念が台頭、マーケットにおいても利上げ期待が高まりつつある。それがポンドなどの通貨高を支援している感も否めない。
その一方で、日本はというと依然としてデフレから脱却しておらず、日銀による金利引き上げは予想しにくい状況だ。欧米諸国についても、実際の利上げ実施までには越えなくてはならないハードルが多そうだが、それでも期待感の「あり」と「なし」では先々の見通しについても大きく変わってくる。金利差の問題が中長期スパンにおける潜在的な円安支援要因となりかねないのかも知れない。

ふたつめの要因は、中東を中心とした政情不安・地政学リスク。エジプトに端を発した民衆の抗議運動は隣国のリビアへと広がったうえ、ほかにもモロッコやバーレーンあるいは中国などへも飛び火している。また、それとは別に韓国の聯合ニュースが韓国政府筋の話として、北朝鮮が3回目の核実験を準備している可能性を報じるなどキナ臭い動きもあるようだ。
ともかく一連の運動などが今後さらなる拡散を見せるのか、それとも徐々に収束へと向かうのか、関連の報道などには是非とも注意を要したい。

上記以外に注目されるものを幾つかアトランダムで列挙すると、3月期末をにらんだ本邦勢のリパトリなど需給要因、支持率低下のなか早期解散・総選挙の観測も台頭している日本の政治要因、トータル990億ドル実施される米債の入札、米国のシカゴで実施される市長選(22日)、1月の中古住宅販売件数(23日)など発表される各種の米経済指標−−などとなる。(了)

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::: 11/02/18(金)   「モテ期」   【鹿の角】 :::

2011/02/18

先日、仕事関係(?)の「バツなし独身男」数人と飲む機会があった。
ちなみに全員アラフォー、いやオバフォーだったのかも知れない。

そこでたまたま話になったのは、自分の「モテ期」。
つまり、結婚するチャンスは過去になかったのか、というような話だった。

なかなか興味深い話が色々と聞けて楽しかったのだが、そのなかでフト自分のことを振り返ってみると、筆者の場合には「モテ期」ってホントになかったなぁ、ってこと。少なくとも青春時代にはまったくありませんでしたし。

過去を良く思い返してみると、人生で一番モテたのはたぶん小学校3-4年生のときか。
そんな小4のときに引っ越しをしたのだが、以降まったくモテてませんからね。学校が変わったら、見事なまでに風向きが変化しましたから(苦笑)。風水などで見た場合、引越しをした方角でも悪かったんですかね・・・・・・。

「モテる」というか、正確に言えば筆者の場合には小学校低学年か、かなり年上のおばちゃんには人気があります。これはいまでもそう。でも、ストライクゾーンと言うか、そういう対象年齢の方にはおおむねモテません。10-50歳ぐらいですね。

ちょっとセクハラめいたことを書けば、生理のある生殖能力のある「女性」には見事にモテません。何故だろう?なんとなく、危険な人物だとでも思われているのでしょうか?筆者に近付くと、子どもが出来るとでも思われているのかな(笑)。
「あがった人」か、「まだの人」には人気あるんですけど・・・・・・(苦笑)。

いずれにしても、過去になかったモテ期が、これからドーンと来るかもしれないと期待はしているんですが正直面倒くさいってところもなくはないです。もう40歳も過ぎるとね・・・・・・(苦笑)。

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::: 11/02/17(水)   「多様化する取引の通貨ペア」   【鹿の角】 :::

2011/02/17

以前に何度か書いたことがあるが、筆者は「一部取引会社が取引通貨ペアを増やしている行為」は本当に顧客ためなのか−−という思いを持っていた。

つまり、筆者だけでなくプロのインターバンクディーラーでさえレートが幾らかスグには判らない、また取引の流動性が極端に乏しい通貨ペアを単に「取引が出来ます」−−と言われても・・・と思っていたからだ。
増やしてもいいけれど、誰が取引するの?本当に取引する人がいるの?と。

しかし、最近複数のFX会社の方や筆者のような情報提供の方と話をしたのだが、確かに以前に比べれば個人投資家が取引する通貨ペアの種類は段違いに多くなっているらしい。
そうしたなか、ある同業者は「豪ドル/米ドルやドル/スイス、ユーロ/ポンドの見通しや分析が欲しいと言われることもある」などと言っていた。

ワールドワイドでみればともかく、日本のそれも個人投資家の方がねぇ・・・。少し前までは、取引に円が絡まない通貨ペアなんて考えられませんでしたが隔世の感がありますな。

依然として誰がどんな目的で取引しているんだろう、って疑問は多少あるけど、そんなもんですか。
ユーロ絡みはともかく、ドル/円の凪状態とか見ると、もう少しアクティブに動く通貨ペアで取引したいということなんでしょうかね?気持ちは判りますが。

もちろん取引をしてはいけないなんて言うつもりはないですけど、取引されている方はリスクを承知してやっているんですかね?それだけがチト不安というか、気になるところです。
先にも書きましたけど、なんといっても流動性の乏しい通貨ペアが少なくありませんので。

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::: 11/02/16(水)   「“様”と“殿”」   【鹿の角】 :::

2011/02/17

日本語の特色のひとつである「敬語」って、使い方がホントに難しい。

筆者も使用方法を間違えてハジをかくことが往々にしてあるのだが、前々から気になっているものとして「様」と「殿」の使い方がある。

自分の間違いは気付かないけど、人のことだとスグに判るのだ(笑)。

あなたは使い方を間違っていませんか?
逆と言うか、「様」を低く見ている(使っている人)がどうも多いですよね。

確かに一見すると、「殿」ってなんだか格式が高そうだけど、本当は目上から目下に対して使うもの。だから、半ば余談ですが時代劇などで将軍が部下に対して、「殿」をつける。
たとえば、豊臣秀吉・太閤が配下の徳川家康に呼び掛けるとき、「徳川殿」とかね。

しかし、徳川家康は秀吉に対して、「秀吉殿」とはよう言わん。茶の湯での無礼講の席などなら別ですが。
普通は「秀吉様」ですね。そう、「様」は目下が目上の人に使うモノです。

もっとも、業務関係の書類では何故か(?)先方を「殿」で、呼び名を統一させている先などもあるらしいですね。
理由が判らないので深くはコメントしませんけど、ともかく敬語の使い方が難しいってことだけは確かだと思います・・・。

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::: 11/02/15(火)   「映画; ウォール・ストリート」   【鹿の角】 :::

2011/02/15

3連休となった先週末に映画を2本見ました。
DVDはともかく、映画館の大画面で見たのは久しぶりです。最近は家庭用テレビの画面も40インチとかあって結構大きいし、音も昔に比べれば段違いですけど、それでもやっぱり映画館は違いますね〜。

ちなみに、見た映画の1本は『毎日かあさん』で、キョンキョン世代の筆者にとってはもう感涙モノでした(笑)。

で、問題(?)なのはもう1本で、それが表題にも書いた『ウォール・ストリート』になります。予告編を見たとき、いやタイトルを聞いたときからかな、仕事的にこれは見るべきだろう、と思っていたのです。

映画のなかで使われたCNBCのニュース映像は本物だったんでしょうかね?
また、某カナダ系銀行のディーリングルームで撮影したともいわれるなど、雰囲気も良くてなかなか面白かったんですけど、色々と話を盛り込み過ぎでは?
ホントは単純なストーリーだと思うんですが判りにくかったような気もしますから。もっとシンプルに作り込んでも良かったのかなぁ、と個人的には思いました。

・・・それと話はまったく違いますけど、実は『ウォール・ストリート』は地元の映画館のレイトショーで見たんです。だからかも知れませんが、ホントに客が居ませんでした。
だって、筆者を入れて観客はたったの4人ですから・・・・・・(苦笑)。それも開演10分前までは筆者一人で、ホントどうしようかと・・・。いずれにしてもほとんど貸し切り状態でした。そうした意味では非常に寂しかったですね〜。

まだしばらく上映はされると思いますので、『毎日かあさん』と併せて関心のある方は是非映画館の大スクリーンでご覧になってみてください。

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::: 11/02/14(月)   「ドル全面高の継続性如何に、需給要因も注視=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2011/02/14

今週の為替市場は、先週末に掛けて進行したドル全面高ならびに円独歩安の継続性を見極める展開となりそうだ。市場では、月半ばの米債償還にともなう円転観測や3月期末に向けたリパトリなども取り沙汰されており需給的には円高圧力がかかりやすい、とも言われている。しかし、日経新聞などメジャーなメディアでもたびたび取り上げられている「ネタ」で、もうすでに大方は織り込まれている感も否めない。したがって、そんな「手垢ネタ」だけを材料にした逆バリでの市場参入はリスクが大きいと見られる。需給的な動静についても、しっかりと吟味を図りたい。

テクニカルに見た場合、先週木曜日に形成していた三角保ち合いの上限をブレークしたことで勢いを得たのか週末金曜日にドルは小幅に続伸すると83.68円をつけて年初来のドル高値に面併せしてきた。年初来高値をしっかりと超えられなかったことで、同レベルをめぐる攻防が目先は引き続き注視されるところだが、抜ければ84円半ばの昨年12月高値あるいは85円台前半に位置する移動平均の200日線がターゲットに。
ポジションがさすがに偏ってきたことは気掛かりだが、リスクそのものがドル高方向に高いことは間違いなさそうだ。

そうしたなか、今週は材料的に大きく2つの要因を注視している。
ひとつは米金利の動向で、関連する材料として発表される米経済指標などにも注意を要したい。一時は金利と為替の相関性が薄れている旨などが指摘されたが、相関性はここにきて復活しつつある。つまり、「米金利高=ドル高」の構図だ。個人的にはややユーフォーリアで米景気回復への期待感が先行し過ぎているように思うのだが、今週についても発表される2月のNY連銀製造業景気指数(15日)や同NAHB住宅市場指数(15日)、1月鉱工業生産(16日)−−などの内容如何ではさらなる金利高からドルが続伸する展開を否定出来ないのかも知れない。

ふたつめの要因は、広義の欧州ファクター。これまでマーケットで材料視される欧州要因といえばいわゆるソブリン問題だったが、先週末に掛けてはエジプト・ムバラク大統領の辞任とウェーバー独連銀総裁の退任報道という新展開をめぐり思惑が交錯する展開をたどっていた。それらファクターがどういった方向に今後進むのか、ユーロ相場に与える鋭気用と絡めて続報などには是非とも注意を要したい。

上記以外に注目されるものを幾つかアトランダムで列挙すると、前段で書いた米債償還などの需給要因、週末に実施されるG20財務相・中銀総裁会議、バーナンキFRB議長による金融規制改革についての議会証言(17日)−−などとなる。(了)

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::: 11/02/10(木)   「クルマの不思議−−そのA」   【鹿の角】 :::

2011/02/10

以前に一度クルマの不思議について書いたことがあるが、良く考えたらもうひとつクルマ関係で不思議に思っていることが見つかった。

それは知人との会話のなかで、出てきた言葉だ。
以下で簡単に会話をリライトしてみたい。

知人「今度クルマを買い替えようと思って」
筆者「へぇ〜、いいねえ。で、何を買うの?」
知人「マツダの○○○が欲しくて買おうと思っていたんだけど、あれって売るときの下取り査定が低いんだよね。だから違うクルマにした」−−。

・・・・・・こんな会話をされる方って意外に多いけれど、上記の何を筆者が不思議に思ったのか判るだろうか?
答えは、「なぜ欲しいクルマを買わないのか?」になる。

だってそうでしょ。
これが「資金がなくて買えない」とか「車庫に入らないから買えない」−−なら判るよ。
でも、そうじゃない。なんで買う前から売るときのことを考えるの?おかしくない?先走りし過ぎだと思うけどな。

筆者は過去にいろんなクルマを乗ってきたけど、そんなことを考えてクルマを買ったこと一度もありません。
もちろん、そりゃあ安いより高く引き取ってくれた方がイイですが、自分が散々乗って楽しんだんだから幾らでもいいって感じで最後は手放しますね。減価償却しただろうって。

最近たまに思うのだが、筆者の方が世間一般からズレているんですかね?
それが時折フッと気になります・・・・・・。

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::: 11/02/09(水)   「女性優遇の不思議」   【鹿の角】 :::

2011/02/09

筆者などは年代的に、たとえば女性とデートする際の費用は原則男性持ちが基本だった。
あとはクルマで送迎するとか。ちょうど青春のころはバブルの時期でしたからねぇ・・・。

一応経営者という立場もあるが、いま現在も筆者の基本的なスタンスはあまり変わっていない。おカネは結構な割合で出しますね。あっ、これはデートに限らずですよ。ヘンな詮索はしないように(笑)。

したがって、いわゆる「女性優遇」ってことにある意味では違和感もないのだが、世間をフト振り返ってみるとかなりのところで「女性優遇」って存在しませんか?

一例を挙げると、飲食店では「女性限定割引」や「女性限定ケーキバイキング」あるいは格安の「女子会メニュー」などがあるし、映画館やガソリンスタンドなどでは「レディースデー」なんてものもあったりする。

こうしたものを当の男性諸氏はどう思っているのか以前から疑問に思っていたのだが、先日日経のシンクタンクである日経産業地域研究所が筆者の悩みを解消する調査を発表してくれた。おぉ、実にタイムリー。

それによると、「不公平」だと思っている男性は41%にのぼり、とくに若年層ほど高い傾向があるという。実際、20歳代は50%に達したという。ふーむ、なるほど・・・・・・。
まぁ、気持ちは判らなくもないけどなぁ〜。

しかし、現在大学生の姪っ子に言わせると、いまどきのデートは彼氏と費用が折半だというし、コンパをしても参加費は男性と同じだけ金額を徴収されるという。お酒を飲む女性も増えてきたし、また仮に飲まなくてもそのぶん食べるだろ、ってことらしい。
ともかく「女性優遇」がないわけだ。
時代は変わったよねぇ・・・。

そんなことを考えると、飲食店などでの「女性優遇」ぐらいは別にイイ気がしますけどね。
もっとも、男性の多くも「女性優遇」に目くじらを立てて、本気で立腹しているわけではなく、実際には黙認しているようですけれど・・・。

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::: 11/02/08(火)   「安全資産?」   【鹿の角】 :::

2011/02/08

先日お会いしたある市場筋との話のなかで次のような話が出た。

市況解説で、たとえば欧州のリブリンリスクを嫌気、「リスク回避の円買い」−−などという表現がよく用いられるが、あれって本当なのかというモノだ。
とくに、エジプト情勢への懸念で円が買われるのはおかしい、との話だった。

何故かと言うと、御存じのように先月27日に有力格付け会社であるS&Pは日本国債を格下げし、その結果日本の格付けは「ダブルAマイナス(AA−)」となった。これはサウジアラビアや中国と同等の格付けで、最上級の格付けを有する米国やドイツなどはもちろん、ニュージーランドやスペインを下回るものとなっている。

−−つまり先の市場筋の疑問は、低い格付けである日本の通貨である円が「リスク回避」で買われるのは理屈に合わないのではないか、ということになる。それなら、日本より高格付けの国の通貨である「米ドル」や「ポンド」「NZドル」が買われるべきだろうと。

う〜ん、まぁこれは確かにその通りで、実を言うと筆者も同意見。
何故なんでしょうね。確かに不思議は不思議です。

でも、理屈に合わないことは金融市場にたくさんありますので・・・・・・。
まぁ敢えて言えば、日本の場合に格付けは低いけど、ほとんどを国内で消化しているので海外勢はそれほど安心感が低いと思っていない、ということなんでしょうかね?

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::: 11/02/07(月)   「円独歩安続くか、材料と需給のせめぎ合い=今週のドル/円見通し」   【鹿の角】 :::

2011/02/07

今週の為替市場は、先週末に進行した円独歩安の商状が一時的であるのかどうかを見極める展開となりそうだ。発行される国債のほとんどが国内で消化されているとは言え、日本の格下げが先日実施されたほか、依然としてデフレ状況からの脱却について道筋がハッキリしないなど、材料的には正直円を買いにくい。と言うより、売り要因が多いとさえ言えるだろう。しかし、日柄的には3月期末に向けたリパトリなども実施され始める時期で、需給的には逆に円高方向へ振れても不思議はない。今週は材料と需給のせめぎ合いが相場の先行きを左右する展開か。

テクニカルに見た場合、先週は週末金曜日に週の高値と安値を同時に記録するなど、なかなかの大荒れをたどった。1日の変動幅およそ1.4円は今年の1月5日以来、1ヵ月ぶりの大変動だったことになる。
そんなドル/円相場は今年に入ってからクリアに81円レベルを割り込んでおらず底堅さがうかがえるものの、需給的に重そうな82円台をどこまで上昇出来るのか、目先的にはドルの反発力を試す様相にある。そんなドルの抵抗は、まず週を通して82.35円レベルで横ばいに推移する一目均衡表の先行帯の雲の下限。しかし、雲の上限は82.40-55円程度に位置、雲そのものが非常に薄い状況を続けるだけに、逆に抜ければ一気に値の飛ぶ展開をたどらないとも限らないように思われる。

そうしたなか、今週は材料的に大きく3つの要因を注視している。
ひとつは先にも書いた需給要因で、3月期末に向けた本邦勢のリパトリなどにまずは注意を要したい。また、2月は通常月よりも米債の償還が多いことで知られており、クーポンの利払いと併せてそれが月の半ばに掛けて円転観測を引き起こすこともままある。したがって、今週だけではなく、来週の前半程度に掛けて円高リスクとして注意をしておく要因であるのかも知れない。

ふたつめの要因は、9日から旧正月が明ける各種の中国ファクターだ。
幾つかあるなかでもっとも注視したいのは、「旧正月前に実施されるのでは」−−と噂されたものの結局見送られた利上げ観測について。遅くとも月内には実施されるとの見方が根強いなか、ヒョッとすると週末に掛けて思惑が再燃する可能性も否定できないだろう。

最後3点目は、米国の景気動向で発表される指標はもちろんのこと、要人の発言などにも注意を要したい。先週末に発表された注目の1月米雇用統計は失業率が大きく改善する反面、非農業部門雇用者数は予想外の悪化となった。しかし、後者について大雪による影響が大きかったとの解説もあるなど、数値の悪化は必ずしもネガティブな要因とならず、実際先週末のNYタイムにドルは上昇して大引けている。
とは言え、見方については意見も分かれており、今後の各種経済指標や発言を見極めたいとの雰囲気も感じられる。明るい見通しを示唆するようなものか発表されるのかどうか、それによりドル/円の先行きにも変化が生じそうな気がしている。

上記以外に注目されるものを幾つかアトランダムで列挙すると、トータル720億ドル規模実施される米債の入札、周辺国への波及も含めて気掛かりなエジプトで発生した地政学リスクの行方、トヨタ(8日)や日産(9日)をはじめ発表される日本企業の決算−−などとなる。(了)

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::: 11/02/04(金)   「消えた長母音」   【鹿の角】 :::

2011/02/04

突然ですが、マクドナルドやモスバーガーなどに代表される「fast food」、これを皆さんはどう読む(発音)しているだろうか?

実を言うと、筆者は「ファースト・フード」と言っているのだが、知る限り昔はともかく、現在そう読む人は少数派となっている。
では、現在はなにが主流なのか、そう「ファスト・フード」ですね。つまり、長母音の発音ではなくなってきているわけだ。

確かにスペル的には「ファスト・フード」の方がしっくりくるし、意味合い的にも注文してスグ食べられることを示した本来の「早い(fast)」ではなく、「一番(first)」と混同されることが多いので、まぁ仕方ないというか当然だとも思う。別に異論はない。

しかし、いつごろ変わったんですかね?
筆者はマスコミの人間ですが、気が付いたらテレビとかも、みんな「ファスト・フード」になってきてますね。

ただ、自己弁護をちょっとだけしておくと、「ファスト・フード」というのは、いわゆる米語で、イギリス語(いわゆる英語)では「ファースト・フード」が正しいらしいです。つまり、筆者は日ごろから正統派のキングズ・イングリッシュを使っているわけですな(笑)。

いずれにしても、こうした動きってほかでも見られ、最近長母音がアチコチで消えつつあるように思います。

・・・そこで筆者は思い返すのは、国立N大の工学部准教授でもあったミステリー作家の森博嗣さんのこと。森さんは、長音記号を省略する作家として有名で、たとえば小説内では「コンピュータ」「ソファ」「スピーカ」−−などと表現される。もう10年も前からそうだった。
筆者は慣れるまで時間が掛ったというか、正直言うといまでも違和感がありますが(苦笑)。

でも、世間を見ていると、時代がようやく森さんに追い付いてきたってことなんでしょうかねぇ・・・。

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::: 11/02/03(木)   「卒業旅行」   【鹿の角】 :::

2011/02/03

先日、旅行関係の仕事に勤める知人に聞いたところ、卒業旅行でヨーロッパに行く人が増えているそうだ。

理由は大きく2つあり、ひとつは厳しい寒さのため冬場のヨーロッパ方面への渡航は敬遠されがちで旅行代金が割安であること。そんなことで中高年の渡航は落ち込む傾向にあるなか、逆におトク感から若者の渡航が伸びているとの指摘も聞かれている。

もうひとつの理由は、為替市場における円高の進行で、確かに1年前のユーロ/円相場は120円台で推移しており、単純に比較してもユーロは5%以上安い。そのすべてが旅行代金などに反映されているわけではないにしても、やっぱりおトク感は高そうだ。
いずれにしても、皆さん賢く海外旅行に行っているみたいですね。

しかし、実を言うと個人的には「卒業旅行に行く人が増えている」のが意外でした。
高校生はともより、大学生も就職が厳しいこともあり、むしろ卒業旅行を手控えている人が多いかなと思っていましたから。

もっとも、倹約ばかりの生活では疲れてしまいますけどね。やっぱりどこかで財布のヒモも緩めて豪遊(?)しないと・・・ということなんですかね?
一生に一回こっきりのことですし。

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::: 11/02/02(水)   「超能力の不思議」   【鹿の角】 :::

2011/02/02

日本人・・・だけではないのだろうけど、2012年に地球が滅亡するとかなんとか、そんな話を何故かみんな好きですよね。ほかにも都市伝説とか、宇宙人の存在とかも。

まぁ、ある意味でそれだけ日本が平和だってことでしょうか?

そういった「胡散臭い存在」のひとつに超能力というものがある。その存在あるいは真贋について、議論されることもあるけれど、正直どちらでもイイと筆者は思っている。
つまり、信じてもいるし、信じてもいないという微妙な立場だ。

しかし、どちらにせよ、「超能力でスプーンを曲げ」て、なんの役に立つの?
偽物であればバカバカしい限りだし、本物だとしてもまったく意味のない行為だと思いますが。

もっと大きなもの、たとえば手を使わずにクルマを「走らせることが出来る」とかね。ちなみに、これは「動かせる」ぐらいじゃ意味ないですよ。どんなに遅くとも時速30キロぐらいで走らせられないとね。だって、そうじゃなきゃ能力の使い道ないでしょ?

あっ、でもそうか。いまの時代「クルマを無人で走らせること」は技術で出来ますね。ということは、たとえ本当の能力であっても無駄か・・・・・。

あとは、人の思考を読み取る的なパフォーマンスもあるけど、あれも必要性がいまひとつ判りません・・・。本当でも、なにが凄いのか意味がね。

なんというか、ほとんどムダで自己満足だけって気がするのは筆者だけなんでしょうかね?

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::: 11/02/01(火)   「日本サッカーを思う」   【鹿の角】 :::

2011/02/01

サッカーの日本代表がアジアカップで優勝したらしい。「らしい」と書いたのは、結局一度も試合を見なかったからだ。スポーツニュースベースなど、試合のダイジェストでは見ましたけど。

でも、なかなか良く頑張ったと思います。監督も選手も良くやりました。本当にお疲れさまです。

そんな日本のサッカーに関する報道を見ていると、ほぼ毎回どうにも気になるフレーズが登場する。

いったいどういう内容かと言うと、先発メンバーの多くがドイツやイタリアなど欧州のリーグで活躍するなか、「厳しい環境で鍛えられている云々」−−などというフレーズだ。
これはたとえば、選手がJリーグから欧州へと移籍する際などにも良く使われる。「厳しい環境に身を置き、もう一度リスタートしたい」−−とかなんとか。

しかし、そこで筆者などはいつも思うのだが、日本のサッカー選手を取り巻く環境って、そんなに「甘い」ものなの?
これが「レベルの高いリーグで戦っている」とか移籍の場合には「戦いたい」のなら、まだ話は判るんですけどね。

もちろん筆者はシロウトなので良く判らないですが、Jリーグが「甘くて緩い(環境)」だとしたら色々と考えなくてはならないことが多くないですか?もちろん、何を持って「厳しい」のかをハッキリさせる必要があるけど、問題をそのままにしてはダメだと思います。レベルの話とは違って、修正がしやすいというところもあるだろうし。

−−ちなみに、断っておきますが筆者は若くてイキのいい選手が海外に行くことを否定していません。むしろ推奨します。

けれど、やっぱり国内リーグがあっての海外だと思います。スポーツニュースにおけるサッカーの取り扱い、海外サッカー重視の偏向報道などを含めて、もう少し足もとをしっかりと見直す必要があるように思いますが、皆さんの意見はどうなんでしょう?

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