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::: 11/05/31(火)   「肌色」   【鹿の角】 :::

2011/05/31

筆者はいい年をして独身だが、結婚している友人知人には小中学生の子どもがいる人間も少なくない。

先日そんな知人のひとりに言われて驚いたことがある。
それは子どもの使っている色鉛筆に、いま現在「肌色」という色が存在しないことだ。

聞くと、最近は学校に東南アジア系や南米系の子どもなども通っており、いわゆる「肌色」だけが肌の色ではないことにメーカー側が配慮しているのだという。
余談ですが、以前どっかのテレビで歌手の松崎しげるさんが「子どもが自分の似顔絵を書いた際、こげ茶に塗られていた」と言ってたことがあったっけ(笑)。

松崎しげるさんの場合には笑い話になりますが、確かに下手をするとイジメとかに繋がりかねない問題ですよね。

似たような話でいえば、著名な童話で絵本などにもなっていた『ちびくろサンボ』が人種差別だとして、日本ではあまり見ることが出来なくなったってこともある。
いま現在は発禁本なのかも知れない。

う〜ん、気持ちは判りますけど・・・・・・。

「肌色」や『ちびくろサンボ』を題材に、道徳の授業などで、逆に人種差別・偏見をなくすことについて議論したりすることは出来ないんだろうかって思う。子どもにはそんな高尚なことが出来ない、などというオトナこそが「偏見」だと個人的に思います。

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::: 11/05/30(月)   「LET’S TRY AGAIN」   【鹿の角】 :::

2011/05/30

筆者はサザンオールスターズが大好きだ。
最近、何故好きなのか、自己分析して理由に思い至ったが、まぁそれはどうでもイイ。別の機会があったら、解説しましょう・・・・・・。

そんなサザンのメンバーが所属する芸能事務所である「アミューズ」が大震災の復興支援ソングを先日発売した。収益はすべて寄付されるそうだ。曲名はタイトルに記した「LET’S TRY AGAIN」になる。基本部分はサザンの桑田さんがすべて書き下ろしたという。

筆者もよくは知らなかったけど、「アミューズ」にはサザンのほか福山雅治さん、サンプラザ中野くん、ポルノグラフィティ、パフュームなどのアーティストのほか吉高由里子さん、深津絵里さん、仲里依紗さん、上野樹里さん、寺脇康文さん、三宅裕司さん、三浦春馬さん−−といった俳優・女優さんが所属しているのだそうだ。

楽曲だけなら、ネットで先行配信されており、筆者もFMで一度だけ聞いたけど、25日にDVD付きCDが発売されたので、改めてそれを購入させてもらいました。

購入して改めて聞いた楽曲はさすがに良かったと再確認したけど、もっと良かったのはDVD。
PVには、先に挙げたアーティストらが総出演しているのだ。これはメチャクチャ豪華でした。必見ですね。

また、そのメイキング映像が30分ぐらい別途収録されているのだが、それは輪をかけた素晴らしさ。各アーティストのファンの方にはお宝映像だと思いますよ。たとえば、福山さんとかパフュームのファンなどは。
あとは仲里依紗さんのくだりが最高でした・・・・・・。

こういう企画モノに対して、「偽善」とか心ないことを言う人もきっといるんだろうけど、筆者は良い企画だと思うし買って良かったと思っています。
時間はかかるでしょうが、被災地はホントに元気になって欲しいですね。

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::: 11/05/27(金)   「英語が苦手」   【鹿の角】 :::

2011/05/27

これも以前から何度か書いている話だが、筆者は英語が苦手だ。
それを証明するかのように「業界一、英語の出来ない記者」と著名な為替ディーラーにレッテルを貼られたこともある(苦笑)。

では一体、どのぐらい出来ないのか。もう20年ぐらい前の逸話をひとつ。恥ずかしい過去なのだが、もう「時効」だから解禁しましょう・・・。

当時お付き合いをしていた女性がミスチルの大ファン。そのミスチルが新曲をリリースした。曲名は「innocent world(イノセント・ワールド)」という。誰もが知っているし、ミスチルの代表曲と言っても良い名曲だ。

そんななか、ある日彼女が「innocent world」の意味を筆者に聞いてきた。
判らないなら答えなければいいのに、「知ったか」をこいた筆者は大恥を書くことになる。

「ミスチルも変なタイトルの唄を出したよなぁ。Innocentは“虫”って意味だから、innocent worldだと“虫の世界”になるね」−−。

オイオイ、虫を示す単語は「insect(インセクト)」だっつーの(苦笑)。
「innocent」は皆さん御存じのように純潔とか純粋あるいは潔白とかを意味するんだよ!と当時の筆者に会って、コンコンと説教したい今現在の筆者なのでした(苦笑)。

・・・・・・ともかく、そんなことで英語が出来る人は本当に羨ましく思っており、結婚もしていないのに言うのはなんだが「子どもが出来たら絶対にインターナショナルスクールに通わせるのだ!」と固く心に誓うことになる(笑)。

そんなインターナショナルスクール、筆者の住む埼玉県にあるのかどうかは知らないし、幾らかかるのかといった金銭的なことは取り敢えず棚上げしておく。がしかし、それ以外でも聞くと通わせるには色々と難しい問題があることを最近知った。

というのは、まず親もある程度英語を話せないと、同級生の子のウチなどとコミュニケーションを取ることが難しいのだという。そうか、親は英語がネイティブな人多いからね・・・。

そして、ちょっと屈辱的に思ったのは、両親が仮に英語をしゃべれない場合、学校から「自宅で無理して英語の会話をしないように」と言われるらしい。これは親のことを考えての行動かと思ったら実はそうでなく、「子どもに悪影響になるから下手くそな発音を覚えさせないでほしい」−−と言うことらしい。
この理由、確かに判らなくもないけど、ちょっと悲しくないですか?

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::: 11/05/26(木)   「鹿島アントラーズ」   【鹿の角】 :::

2011/05/26

・・・サッカー、なかでも鹿島に関する話題は意図的に避けてきたのだが、ちょっと限界。

どんなに強いチームでもバイオリズムの波があるので、変なゲームをするときはある。たとえばバルサやマンU、バイエルン−−などでも。

しかし、今年の鹿島はヒド過ぎる。
筆者がスタジアムで見た4ゲーム全部がヒドい(シドニーFC戦のように勝ったゲームもあるけど内容はボロボロ)し、それ以外のゲームもヒドいものが多い。それは結果にも表れているが。

いずれにしても、見たゲーム全部がヒドいとなると、これは調子の波ではなく、完全に実力なのではと思う。平たく言えば、弱いのだろう。

そんな実力不足もさることながら、新聞などをみると「気力で負けていた」とか書かれることのなんと多いことか。
実力で劣っているなら、せめて気力は負けるなよ。それも毎試合でしょ。進歩がなさすぎるって。

失礼な言い方かも知れないけど、J1の仙台があの戦力で強いのは気力以外なにものでもないと思う。試合の途中で足が吊る選手はザラで、元ジュビロの太田くんのように疲れから動けなくなったりする選手もいますからね。そのぐらい走ってボールを追っている。

鹿島の選手はそこまでやってますか?ゲーム内容からは、どうも必死さを感じられないのだが・・・。
「震災の影響なんて関係ない」−−と言うのなら、それを結果で証明せよ。

絶対に勝たなくちゃいけないとは言わない。理論上はともかく、実践的には全勝も無理だ。勝負事なんだから負けることはあると思う。
でも、問題は負け方で、「もう2度と試合を見ない」とか「おカネと時間を損した」なんてゲームをしてはいけないでしょう。「一期一会」の精神を選手もフロントももっと考えた方が良い。

でないと、ある意味ではアホな、しかし有り難いコアサポーター以外の客、「ファン」の方たちからはスグに見切りをつけられると思いますけどね。

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::: 11/05/25(水)   「まったく興味なし」   【鹿の角】 :::

2011/05/25

恋愛について、オトコは一般的に未練がましいと言われる。
実を言えば、筆者などはその典型と言えるかもしれない。

自己分析すると、筆者の場合には「熱しにくく冷めにくい」。
だから、一目惚れなんてことは過去に一度もない(カワイイな、とか思うことはさすがにありますけどね)。

グループ交際(という言い方が古臭いけど)を経て、最低でも10回ぐらいは会わないと恋愛関係に発展しない。
他のことはそうでもない、というより割合即決・即断で物事に悩まないんですが、恋愛だけは「石橋を叩いて渡る」タイプ。慎重ですね。

筆者は、そんな「熱しにくい」タイプなので、一方で非常に「冷めにくい」です。
こっちもユックリなんですね。とても。
だから、振られて最初の半年ぐらいはホント苦しいですよ。それが2-3年続くこともザラだし(苦笑)。

・・・・・・ともかく、女性に対しては未練がましいし、ある程度の執着もしますが、それ以外はね。別に。アッサリしたもんです。


さて、話はまったく変わるけど、そうしたなか先日から何度か複数の知人に聞かれているのが元上司の去就。
本日付で代取を返上し、会社を退社したそうなのだが「何故か」という問い合わせが相次いでいる。

ハッキリ言って知らんよ。まったく興味もないし。
大体において、前の会社を辞めてからもう7年ぐらい経つのかな?その間一度も会っていませんから。
「あぁ、そうですか」っていうぐらいの感想しかありません。

なんで筆者が退社に至る経緯などを知っていると思うのだろう?
大先輩である種の恩人でもありますが、そりが合わないこと、クビを宣告されるなど最後はケンカ別れしたこと−−を知らぬはずじゃないでしょうし。

ホント、いい加減にして欲しいですね。筆者もマスコミ人ですが、中田英寿くんとかがマスコミ嫌いになる理由が良く判る気がしますね、ホントに。

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::: 11/05/24(火)   「消波ブロック−−その後」   【鹿の角】 :::

2011/05/24

もう1ヵ月ほど前のことだろうか。
筆者は「ある特定の商品名が商品全体を表すものとして定着してしまったモノ」についての話を書いた。一例を挙げると、「ウォークマン」や「ユンボ」などがそうだ。

その際の本題は「テトラポッド≒消波ブロック」で、本来は不動テトラの商品のみ示すにもかかわらず、やはり一般名詞になっていることを指摘したのだが、その際の書き込みについて知人の女性が「内容に間違いがあった」とクレームをつけてきた。

で、話を聞くとアイコさんの唄「ボーイフレンド」の歌詞が間違っているという。

実を言えば、ワザと間違って書いたので「良く気が付いたなぁ〜」と感心したのだが、よくよく聞くと筆者の意図したところではなかった。あれれ??

当時の書き込みを振り返ると、次のようになる。
−−余談ですけど歌手のアイコさんの唄「ボーイフレンド」のなかの歌詞「あぁー、テトラポッドのように〜♪」がNHKで問題となったことがあるほど−−。

・・・これに対して、知人は歌詞が「あぁー、テトラポッドのぼって〜♪」だよ、と言ってきた。
あれ?調べてみたらホントだ。「のぼって」なのか。そっちの間違いは気が付かなかった。完全な思い込み。スイマセンです。ご指摘感謝。

しかし、筆者が本来意図した間違いはそこじゃないのだ。
ではどこか?

不動テトラの商品は「テトラポッド」だが、アイコさんの歌詞は「テトラポット」なのだ。実は。つまり、「ト」にはテンがない・・・。

だから、NHKで歌うとき事前に揉めたけれど、「“テトラポット”はわたしが作った造語です」とかなんとか言い張って、「あぁー、テトラポットのぼって〜♪」とそのまま歌詞通りに歌っているはずだ。

彼女も強心臓だよな。無理やりな理屈って感じもしますけどね(笑)。

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::: 11/05/23(月)   「こっぱずかしい・・・」   【鹿の角】 :::

2011/05/23

今週の月曜日、火曜日となにかに取り憑かれたように写楽に関する話を書いた。

あとで読み返した際、滲み出た必死さに思わず赤面したが、人に言われると尚更ですね。
先日、お会いしたある方にニヤニヤしながら、「なかなかの長文で読みごたえがありました」−−とか言われ、思わず赤面しちゃいました(苦笑)。

いやホントに。「穴があったら覗きたい」とは、あんな心境なのでしょう。
こっぱずかしいですね。歳は食っていますが、そこは「若気の至り」ということで、ご勘弁くださいませ(笑)。

人にはよく言うことなんですが、ブログとかツィッターを日記感覚、それも誰にも見せない日記のように勘違いしてしまう方がいる。

そのため、「王様の耳はロバの耳!」ではないけれど、誰にも言えないし書けないことをこっそり書いた(呟いた)つもりが、あにはからんや色んなところに転送や拡散されて大迷惑をかける−−なんてことも少なくない。

サッカーの某選手が女優さんだっけ?ホテルで一緒に食事している、とか店員さんが思わず呟いちゃうとかは、その典型。最近も著名なスポーツ用品メーカーで、そんなことがあったし。
きっと、呟く相手が見えない故、一種の「マジック」なのだろう。

振り返ってみると、筆者の書いた写楽の話などもまさにそうですね。
ホント、お恥ずかしい限りです。

まったくもって、あんな必死になって書かんでもね・・・(笑)。

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::: 11/05/20(金)   「児玉清さんの訃報」   【鹿の角】 :::

2011/05/20

お笑い芸人・華丸大吉さんのモノマネでも有名だった児玉清さんが先日亡くなった。

筆者はその昔、児玉清さんに一度だけお会いしたことがある。
・・・と言っても、大学のクイ研の先輩がアタック25に出演した際、応援に行き、観覧席から見ただけ。一言もしゃべってはいないのだが。

そんな児玉さんは非常に気さくで、収録の合間にも気軽に観覧席の人間と歓談したりしたことが思いだされる。

また、知る人ぞ知ることなのかも知れないが、児玉さんは芸能界きってのミステリー通だった。筆者の知る限りにおいては、池波志乃さんと並ぶ存在、2大巨頭ではなかったか。

ただ、池波さんが国内を中心したジャンルに対し、児玉さんは海外ものが中心。なんでもミステリーを原書で読み下していたというから、大変なマニアになる。
そういえば、記憶が曖昧だけど早川書房でやっているミステリーの「アガサ・クリスティー賞」最終選考委員を務められたこともなかったか?

惜しむらくは児玉さんとミステリー談義が出来なかったこと。一度してみたかったなぁ・・・。ホントに残念です。しかし、キャンデーズの田中好子さん(スーちゃん)といい、良い人から先に逝くよね、悲しい。

ご冥福をお祈りしたいと思います。

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::: 11/05/19(木)   「ホーキング博士とガガーリン」   【鹿の角】 :::

2011/05/19

英国の著名な物理学者であるホーキング博士が、16日付の英紙ガーディアンに掲載されたインタビューで「天国とは闇を恐れる人のおとぎ話」などと述べ、天国や死語の世界を否定したという。

日本ではそれほどでもないが、キリスト教を崇める人の多い海外では結構大きなニュースになっていた。

余談だが、日本人が良く言う「無宗教」という言い回し筆者はあまり好きではない。
では筆者はなんぞや、と聞かれれば「仏教」と答える。そんなに「傾斜」しているわけではないですけどね。
神道も近いところがありますけど、懐の深さがとても好きなんですね、仏教の。

ところで、先のホーキング発言は、実を言うと今に始まったわけではない。
以前から似たような見解を示し、宗教界から顰蹙をかっている。
まぁ、そうなんでしょうね・・・。

そんなホーキング発言を見て、筆者の思いだしたのがガガーリン。
御存じのように、人類初の宇宙飛行を成功させた旧ソ連の宇宙飛行士だ。帰還後に語った「地球は青かった」は知らぬ人がいないぐらいの名セリフでしょう。

しかし、実はガガーリンはそれと別に「空に神はいなかった」とも発言したと言われていることをご存じだろうか?
これには、冷戦中で当時対立していた米国などで大勢が支持するキリスト教への信仰を揶揄する意味があったのではないかと推察されている。つまり、キリスト教の信仰なんて嘘っぱちだよ、と。
したがって、そのあと発言は握りつぶされたのか、いまでは聞く機会がほとんどなくなりました。

キリスト教ってホントは恐ろしいですよ、色んな意味で。あぁ、でもそれをいえばキリスト教だけじゃなく、宗教すべてがそうですけどね。

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::: 11/05/18(水)   「ぎっくり腰」   【鹿の角】 :::

2011/05/18

キチンと発病(?)したわけではないけれど、なんだかここ最近ぎっくり腰の予兆とも言える感じがあってコワイ・・・。

確か以前にも書いたことがあるけれど、何年か前にぎっくり腰となり、かなりツラかった記憶がある。夏場にやったのだが、早くも「あぁ、これで来シーズンのスキーは終わったな」と思ったぐらいだったし(結局スキーをやりましたけど)。

ともかく危険だなぁ・・・。
ここ数年やらなかったけど、再発しないよう気をつけないとね。

そういえば、サケダチの○んちゃんも先日ぎっくり腰をやったと言ってなかったか?

お互い年なんで、気をつけましょうね(苦笑)。
そろそろカラダを労らないと、さ。

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::: 11/05/17(火)   「SHARAKU or SHAGAKU ?!」   【鹿の角】 :::

2011/05/17

昨日「写楽」について色々と書いていたら、思い出した話があった。トリビア的なムダ知識だし、「補足に」と思ったけど書き出したら長くなったので、続きとして今日掲載します。

それはなにかというと、「写楽」のことを「SHARAKU」とみんな当たり前に言うけど、呼び名が正しいかどうか本当は判っていないってこと知っていますか?
そう、言ってみれば「恐竜の肌の色彩」のように。

ちょっと記憶が曖昧なのだが、「SHARAKU」って呼び始めたのはたぶんユリウス・クルトだったと思う。御存じのように、写楽のことを「世界3大肖像画家」として絶賛、世界に紹介した人物ですね。

彼は外国人なので、写楽を海外に紹介する際に当然のように英語表記とし、そのとき「SHARAKU」とされてしまった。そして、それがいま現在当たり前のように使用されている。

しかし、私見だが筆者は「SHARAKU」ではなく、「SHAGAKU」が正しいのではないかと思っている。かつて書いた研究論文でも述べていることなのだが。

何故か。
というのは、以前に言語学者の先生に聞いたのだが、「楽」の漢字を「ラク」と読むか「ガク」と読むのかには大きな違いがあるからだ。そして、漢字本来の意味からすると、写楽の場合には「シャラク」よりも「シャガク」の方がぴったりくる気がします。

具体的な事例をひとつ挙げると、たとえば「音楽」を「オン“ガク”」というけれど「オン“ラク”」とは言わないですよね?どうしてだか判りますか?

正解は、「ラク」の発音は物事を楽しむ際に使用され、「ガク」の発音は動作などをともなった行為に対して使用されるため。
つまり、「オンガク」の本来の意味は「音を楽しむ」ではなく、「音を奏でる(演奏する)」になるのだ。まぁ、筆者のように音痴のうえ、楽器はトライアングルすら満足に出来ない人間は「オンラク」なんですけどね(笑)。聞くだけですから。

ともかく、「音楽」の場合には受けてサイド、受動的なものではなく、発信者サイドのもっと能動的な意味合いが言語学的には内包されていると言えよう。
だから、学校でやる「音楽=オン“ガク”」の授業は「音を楽しむ」だけでは成り立たない。必ず合唱や合奏などが授業の一環として付いてくるというわけだ。

−−いずれにしても、そんな2つの「楽」の意味を踏まえてみると、「写楽」の場合には「楽しんで写す(描く)」よりも、「写して描く」という意識の高さの方がピッタリくる気がします。第一期の大首絵などはちょっとユーモラスで「楽しんで」描いている感もありますが。
皆さんの意見はどうでしょうか?

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::: 11/05/16(月)   「写楽の正体」   【鹿の角】 :::

2011/05/16

以前に書いたことがあるように、筆者は浮世絵が大好きだ。なかでも東洲斎写楽はその筆頭と言ってよい。

今月に入ってからNHKで、そんな写楽について3本も特番が放映されたのをご存じだろうか?
ちなみに1本はいわゆる総合テレビの「NHKスペシャル」で、そして残りの2本はBSプレミアムでだった。トータル3時間50分、もちろんすべて録画した筆者です(笑)。

さて、写楽といえば必ずついて回る話が「写楽の正体」について。「謎の絵師」とも言われる写楽なので、「正体はいったい誰か?」−−が必ず出てくる。
実を言えば、「NHKスペシャル」、そしてBSプレミアムの1本もそんな話だった。

しかし、筆者も20歳代のころに写楽の正体を研究しており、江戸時代の文献を含めて専門書もたくさん読んだし、実際に論文も書いたけど、実を言えば正体は阿波の能役者である「斎藤十郎兵衛」との見方がいまでは定説なのだ。別人説が入り込む余地はない。

−−こう書くと、「嘘だ」という向きがいそうだが本当だ。

では何故、「斎藤十郎兵衛」と判ったのか。答えは簡単で、浮世絵に関する第一級の資料である『増補 浮世絵類考』にそう書いてあるから。
ただ、長年「斎藤十郎兵衛」の存在記録・生存記録が確認出来なかった結果、多くの「別人説」が入りこんでしまったのだが、近年越谷の寺で過去帳が発見され、存在が確認されたことで「写楽=十郎兵衛」が決定になった。

−−こう書くと、さらに「『増補 浮世絵類考』にそう書いてあるからと言って、正しいかどうか判らない」という方が出てくるかも知れない。「能役者が絵なんか書けるのか」という意見もあろう。
けれど、それは「浮世絵研究の世界をまったく知らない方の発言」と言わざるを得ない。

何故なら、同じ『増補 浮世絵類考』には、たとえば著名絵師・鳥居清長の正体について「関口新助」と書かれているが、これに疑問を抱く専門家はひとりもいないからだ。
つまり、「関口新助」なる人物が絵を描いた証拠があるのかとか、版元との関わりはどうだったのか、とは研究者の誰もが言わない。全員が「清長=新助」説を信じているのだ。

にもかかわらず、同じ基礎資料にある「斎藤十郎兵衛」を写楽の正体とする説だけを疑問に思う、これっておかしくないだろうか?

仮に「斎藤十郎兵衛」説を否定するなら、鳥居清長など『浮世絵類考』に記述された他の絵師の本名もすべて白紙に戻し、いちから考える必要があると思うがいかがか?

一方、それに対してBSプレミアムで放映された1本だけは「写楽の絵」そのものに焦点を当てた、なかなか見ごたえのある番組だった。筆者も知らないことがたくさん出てきたし。

もう写楽の正体なんてどうでもいいでしょ・・・。純粋に、写楽の絵の素晴らしさを楽しんで欲しいと思う筆者なのでした。

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::: 11/05/13(金)   「人見知り?」   【鹿の角】 :::

2011/05/13

筆者は、記者などという仕事をやっているが実は極度の人見知りだ。

・・・・・・そう書くと、サカダチそのほか筆者の知人たちは「ウソつけ!」と言うかもしれないが本当だ。
確かに、「アメトーーク」に出てくるオードリーの若林くんを筆頭とした「人見知り芸人」とはタイプが違うかも知れないけど。

筆者の場合、初対面の人とも結構しゃべる。
そんな「人見知りなんていない」って言われそうだけど、自分としては違うのだ。

なにがコワイって、知らない(初対面)の人とのあいだに生じる「間」というヤツ、あれは恐ろしくありませんか?筆者はとてもコワイのです。ある意味でなりよりもコワイ。
だから、「間」や「沈黙」が非常に怖くて嫌いなので、「間」が生じないように何かと話題を見つけて無理してしゃべっているだけなのだ。

まぁ、こう書いても理解出来ないという人もいるだろうし、違うって意見もあるとは思いますけどね。

いずれにしても、だから一人でいるときってスゴク楽です。正直、独身でいるのも「おひとりさま」が楽なので。
性癖なので簡単には直らないだろうし、きっとずっーとこのままで行きそうな気もしますね(苦笑)。

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::: 11/05/12(木)   「イタリアンの不思議」   【鹿の角】 :::

2011/05/12

前から不思議に思っているのだが、女性ってなんであんなにイタリアン(イタリア料理)が好きなんだろう?

以前にも書いたことがあるように、会社で忘年会などをやるときには筆者がだいたい店をチョイスするのだが、その際に「今回はイタリアンにしましょう」とか「美味しい釜焼きピザが食べたい」とか、そんなことを言われることが少なくない。

でも、そんなオシャレな店はほとんど知らないんだよな。何故なら「オヤジ」だから(笑)。
筆者の場合に行く店はだいたい和食系ですね。あとは鍋系。

あぁ、でもね。
先の「女性のイタリアン好き」だけど、よくよく考えると純粋にイタリアンが好きじゃない気もするな。つまり、ピザやパスタは確かに好きだけど、悪く言うとそれだけ。

でも、ピザやパスタってイタリア料理のホンの一部ですからね。
これは言ってみれば、外国人が「日本料理が好きです。とくに蕎麦やスシが」と言ってるのと同じ。「スシが好きって、それだけで日本料理が好きとは違うだろ」−−って思いませんか?

イタリア料理の王道って、やっぱり子羊料理じゃないのかな?
でも、美味しいラムステーキが食べたいとか、そんな話はついぞ聞いたことのない筆者なのでした。

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::: 11/05/11(水)   「池波先生と手塚先生」   【鹿の角】 :::

2011/05/11

先日「鬼平」に関する感想を書き、そのあと文章が大好きな話で池波正太郎先生の話を書いた。
すると、知人の一人からフトした機会に「なぜ池波正太郎“先生”なの?」と尋ねられた。

−−これについては、かなり昔に書いたような記憶もあるのだが・・・。
でも数年前だと思うので、改めて書きます。

答えを書く前に、筆者が「先生」を使うのは池波先生だけではありません。漫画家の手塚治虫先生も「先生」ですね。ほかはチョッと浮かびませんが。

筆者の場合、通常なら「さん」づけが基本。これは仕事・プライベートともにです。
で、一部の男性に「くん」づけをし、呼び捨てにすることは滅多にありません。嫌いなんです、高圧的に見える態度が。それとは別に、年下の後輩の場合などでは名前で呼ぶことも例外としてありますけど。でもそれは「親しみをこめて」ですから。
ともかく、筆者に呼び捨てにされている方は基本的に「嫌われている方」だと思ってください(笑)。

閑話休題。
そうしたなか、小説家でいえばたとえばミステリー界では島田荘司さんを筆頭に好きな作家さんはたくさんいます。
ミステリー以外でも井上ひさしさんや柴田錬三郎さん−−etc、やっぱり好きな作家さんは山ほどいますけど、池波先生と漫画家の手塚先生だけは筆者のなかで別格な存在なんですよね。尊敬しているというか、神格化しているというか。呼び捨ては当然のこととして、「さん」づけでも恐れ多くて到底出来ません。

やっぱり池波「先生」ですね。それしか言いようがない・・・。

そうそう。関連する話を書いていて思い出したので。
筆者は学校の教師とお医者様を「先生」とは言いますが、政治家を「先生」とは言いません。取材する際も、すべて「さん」です。現在の民主党政権で重要閣僚をしている大物代議士に、その昔取材した際もそれでイヤな顔されたことがありましたけど、自分のポリシーなので押し通しましたよ、えぇ(笑)。

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::: 11/05/10(火)   「大予言」   【鹿の角】 :::

2011/05/10

先日あるところでマスコミ関係の人間と話をしたら、最近になり2012年地球滅亡説が再び隆盛になりつつあるという。
元々はマヤ暦でしたっけ?そこで言われている(滅亡とは書いてないけど)ことでしたよね?

ともかく2012年滅亡説復興の理由は、日本で起きた東日本大地震だ。地震もさることながら津波による被害が甚大だったこともあり、津波による滅亡説が声高に指摘されているとの話もある。
あとはやっぱり原発関連ですよね。

筆者はどちらかというとペシミストですが、この件についてはどうでもイイと思っている人間。勝手にさらせ、って思います。

まあ、気持ち悪いような状態で、判らなくはありませんけど。
でも、以前1999年地球滅亡説も外れましたし。煽って煽って、外れたらどう責任をとるつもりなんでしょうか?

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::: 11/05/09(月)   「腹の立ったこと」   【鹿の角】 :::

2011/05/09

筆者は「記者」などという文章を書く仕事をしているが、自分の文章が上手いと思ったことは一度もない。
もっと正確に言えば、下手だと自覚しており、いつもいつも「もっと上手く書けないものか」と悩んでいる。

なので、そもそも論とすれば自分の書く文章が実は大嫌いだ。

文章の上手い記者や作家さんはたくさんいるけれど、究極的に好きなのは「鬼平犯科帳」などで知られる池波正太郎先生。池波先生の本を読むと、いつもうっとりしてしまう。あまりの文章の上手さに。

そして、そのあといつも落ち込むんですけどね。自分には到底書けないことを悟るとともに、その落差にショックを受けて(苦笑)。

まぁ、そんな筆者だが先日文章関係でちょっと頭にくることがあった。
それは、ある会社から原稿の執筆を頼まれたので、作成しメールで送ったのだが、それにクレームがついたことが発端だった。

筆者は先にも書いたように、基本的に文章が下手だと思っているので表現などを直されたりしても全然怒らない。
「こんなふうに直しました」とか「文章量が多いので少し削りました」とか、言ってくれればね。

しかし、先の会社の場合には初稿が差し戻しされたうえ、書き直して再送した原稿が真っ赤になって再び送り返されたことで2度驚きました。それも、たった800字ぐらいの原稿で。

とは言え、仕事ですから、赤の入ったところを直し再再送したら、また赤が入って帰ってくる。そんなやり取りを合計5回やりました。

最後はもうどうでもいいやって気になったんですが、後日思い出したので、ある機会に知人であるフリーの校正者に最初の原稿と最後の完成稿をみてもらいました。そんなにヒドかったかと。
すると、最初の原稿も数ヵ所直されましたけど、「基本的には初稿の方が数段イイでしょ」と言われたうえ、「完成稿って意味も通らないところがあるし、なんでこんなに直したかって感じ。典型的な改悪」と酷評されました。

確かに自分の文章は下手だと思っていますが、それでも一応プロの物書きですからね。そこまでヒドイ文章を書いているとも思わないんですけど。
たび重なる手直しで、かなりショックを受けて落ち込んでいましたから、知人の一言は嬉しかったですよ・・・・・・。もう知人が仏さまに見えました(笑)。

でもホント、知人もさかんに首をひねっておりました。「誰がなんの目的で手直ししているんだろうね」と。

なお、先の話は出版社などの話ではなく、ある金融会社の話。
つまり、文章を校正したのは筆者に原稿を依頼した担当セクションの「シロウト」さんです。まぁ、文章ってものをよく判っていない人に直されたんですかね。もう終わった話なんで、どうでもイイですけど・・・・・・。

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::: 11/05/06(金)   「ゴールデンスランバー」   【鹿の角】 :::

2011/05/06

表題は本の題名です。作者は人気作家の伊坂幸太郎さん。
昨年12月に文庫落ちしたばかりなので、まだ入手しやすい本だと思う。

そんな『ゴールデンスランバー』(新潮社)は4ヵ月ほど、長らく「積読本」になっていたのだが先日ようやく読みました。

ヘンな言い方だけど、大震災後に読んで良かったと思います。

というのは、内容は大震災とまったく関係ないけれど、舞台となっている仙台である大事件が起こり、そして仙台がパニックになるというストーリーだからだ。
なんだか、今回の大震災を頭の片隅に思い浮かべながら本を読んだ筆者です・・・。大震災前に読んだら、きっとイメージが全然違っていたと思う。

これは、同じ新潮社が出している『Story Seller 3』という文庫版のアンソロジーに含まれていたさだまさしさんの書いた「片恋」もそうかな。
当然今回の震災を念頭に置いていたわけではないのだろうけど、マスコミの報道姿勢などで考えさせられるところがたくさんあって感動しました。

ともかく、これが重要なことだと思うんだけど、伊坂さんの本ってホントは結構暗い内容だったりするものもあるが、それをまったく感じさせないところがスゴイ。悪い意味ではなく、テンポよくサクサク読めるしね。当然『ゴールデンスランバー』もそうした本です。
良かったら、是非ご一読くださいませ・・・。

しっかし、フト先が付くと最近は本の話題が多いなぁ。それだけ読んでいるってことでしょうか?

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::: 11/05/02(月)   「サンドウィッチマン」   【鹿の角】 :::

2011/05/02

筆者はお笑いが大好きだ。

ただ、「笑われる」のではなくキチンと「笑わせる」“芸”を持った人が好き。漫才などを見た際、自分自身の笑いの基準って相当厳しいと思っている。
たとえば、昨年見た最後のM1グランプリは、決勝戦にもかかわらず「クスリ」とも笑えないコンビが幾つかありましたよ・・・。みんなそうなのかなぁ〜。

さて、そんなM1グランプリでいうと、2007年に優勝したサンドウィッチマンは大好きなコンビ。

今回の大震災に絡めていえば、そもそもの東北出身ということに加え、気仙沼でのロケ中に被災したことで注目度をさらに高めたことで知られている。いち早く被災者用のブログを開設したり、義援金の募集を始めたりしたこととかね。

単に漫才が面白いだけじゃなく、人柄的にも好きなサンドウィッチマンについて、知人宅で話をしていたときのこと。
その際、まだ幼い子どもに言われ思わず笑ってしまった話がある。

それは、真顔で「サンドウィッチマンって、アンパンマンに出てくる人?」

・・・・・・なるほど。そっちのサンドウィッチマンか・・・・・・。
いや、アニメ・アンパンマンのなかにサンドウィッチマンというキャラがいるのかどうか、寡聞にして知りませんけどね。居るのかなぁ?でも居ても不思議はない名前ですよね。確かに。

ともかく、一瞬知人と顔を見合わせたあと、大爆笑してしまいました。
ホント、子どもって可愛いし、和むわぁ〜〜(笑)。


P.S
なお、GW期間なので3日-5日の更新はお休みさせていただきます。

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