NHKの看板アナウンサーだった有働由美子さんが、3月末をもって退職したそうだ。
これからは、アナウンサーというより、「ジャーナリスト」として頑張りたいとの旨を報道各社などに報告したという。
筆者も、有働さんは結構好きなアナウンサーだったので、是非とも頑張っていただきたいのだが、新たなステージとして挙げたものが「ジャーナリスト」だったことが、若干気に掛かる。
何故なら、敢えて偉そうに上から目線で言ってしまうけど、有働さんは本当に「ジャーナリスト」という存在が分かっているのか疑問があるからだ。
アナウンサーとジャーナリストはまったく別の存在であるだけでなく、私見を言えば「まったく正反対」の立ち位置になると思う。
・・・・・・どう言うことか、ごく簡単に説明すると、ジャーナリストに一番必要な素養は「物事に疑問を持つこと」。一流か二流か、あるいは記者としての素養があるかどうかは、その人の「問題意識」にあるし、誤解を恐れずに言えば「それがすべて」だとも思っている。
だって、その部分だけは教えようがないですからね。行動も確実に「能動的」だし。
対して、アナウンサーというのは、基本的に「受動的」。また、自分で現場取材に出たりしないから、「問題意識」というものは、さほど重要視されない。と言うより、下手にあると邪魔な存在じゃないかな。きっと。
それより、上がってきた情報を「正しく」「間違えないように伝える」ことが重要になるんだろうし。
有働さんが、そのあたりのこと、職種の違いをどれだけ理解しているのか、ちょっと疑問があるんですよねぇ・・・・・・。
最初はイイですよ。「有働さん、こんな取材してみませんか?」と、人から問題意識を提示されるんだろうから。でも、そうしたことはいつまでも続きません。どこかで確実に枯渇します。
なので、やっぱり、最終的には自分で問題を見つけないとね。
まぁ、ダメならアナウンサーに戻ればいいだけなんだけど、さ。それだけの実力がある人なので。
ともあれ、最後も上から目線で恐縮ですが、是非とも素晴らしいジャーナリストになっていただきたいと思います。是非是非頑張ってください!!
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