サッカーのU-18「パンダカップ」で、優勝した韓国代表が優勝トロフィーを踏みつけたとして非難のマトになっている。
これが日本で行われたものなら、なんというか「逃げ切れた」んでしょうけど、主催は中国ですからねぇ。そう簡単にはいきません・・・・・・。
で、そんな韓国は慌てて謝罪しているけれど、中国サイドが受け入れなかったことで、今度は逆切れしているようです。
ご覧になったという方も多いと思うが、サッカーダイジェスト・オンラインでは、韓国のテレビ局が「一連の過度な批判は、中国サッカーの韓国に対する劣等感が引き起こしたものだ」と論じたうえ、「確かにU-18韓国チームの振る舞いは許されるものではないが、中国側の批判はもはや度が過ぎている。(中略)韓国側はなすべき形での謝罪はすべて行なったはずだ。それでも優勝の権利を奪ったのだから驚きである。どんなに謝ったとしても、彼らは受け入れる姿勢を持たないのだろう」−−などと報じていた、と指摘している。
あれ??
後半部分、「韓国側はなすべき形での謝罪はすべて行なったはずだ」から後ろは、主語を日本に変えて、「徴用工」や「慰安婦」の問題にしても、同じことが言えませんか??
つまり、「(徴用工や慰安婦問題について)日本側はなすべき形での謝罪はすべて行なったはずだ。どんなに謝ったとしても、彼らは受け入れる姿勢を持たないのだろう」−−。
これ、サッカーと政治問題という違いこそあれ、いわゆる「ブーメラン」ってヤツじゃないの?ホント、「どの口が言うんだ!」って思うモノ。
人間みんなそんなところもあるけれど、意外に自分のことってみえていないものなんですよねぇ〜。いやホントに・・・・・・。
【鹿の角の本棚】 1905-15 「東京結合人間」(角川文庫) 著者・白井智之 ・筆者は記憶にある限り、読み始めた本を途中で投げ出したことは一度もない。駄作だとか、自分に合わないと途中で思っても、取り敢えず最後まで読むようにしている。もっとも、読み終わった瞬間、壁に叩きつけた本は過去に何冊かありますけど(苦笑)。 で、この本は最初の「少女を売る」がともかく読むのが辛かったです。描写もグロくて、気持ち悪いし。さすがに挫折しかかったのだが、それを我慢してなんとか読み切り、次の段落「正直者の島」に入ったら、一転して読み進めやすくなりました。頭の中にスルスルと。まさかもあの部分が伏線になっていたのか、とか驚きも多くて、うん面白かったですね。やっぱり、「日本推理作家協会賞」の最終候補に選ばれただけのことはありました。しかし、今回でも改めて感じたけど、白井さんって唯一無二の人だわ。こんな作風、ほかには絶対にないもの・・・・・・。
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