日韓関係が戦後最悪と言われる状況となっている。
筆者も、仕事上アチコチ独自に取材をしているけれど、確かにそうだなと思います。
ちなみに、一番韓国サイドが驚いているのは、「日本の頑なな姿勢」について。
これまでは、日本が強気に出ても、韓国がそれを上回る強気に出れば、スグに日和ったのに今回はいつまでたっても強気のまま−−と予想外の対応にとまどっている方が少なくないようです。「こんなはずじゃなかった」と。
さて、そんななかですが、韓国の対応もさることながら、朝日新聞とか日本の左派メディアも「戦術」を変えてきていることにお気づきだろうか?
一方、筆者は以前、「エリートヤクザ」と言われる人に取材をしたことがあるのだが、その際、敵対関係とのやり取りには幾つかの段階があるという話をされたことがある。
記憶に間違いがなければ、それは次の4つだ。
1・恫喝 2・懐柔 3・懇願(泣き落とし) 4・逆ギレ
で、先にも書いた「戦術」の変更により、いま第2段階から3段階に入ってきましたね。つまり、「懐柔」から「懇願」のレベルです。
第1段階の「恫喝」、執拗なほどの日本叩きがいまひとつ奏功せず、次の段階の「懐柔」に。お分かりだと思いますが、一応説明すると「日韓が良好な関係でないと、中露などに付け込まれる」−−なんて論調が「懐柔」です。
「まぁまぁ、そんなこと言わずに、仲良くしましょうや」という。
これも、なんだかパッとしないから、第3段階の「懇願」の話も最近の朝日や毎日新聞ではチラホラ。
一例を挙げると、韓国中央日報の記事だけど、「日本観光業界が悲鳴も『大阪訪れる韓国人30%以上急減』」−−などが、その典型になるでしょうね。
あとは日刊スポーツによる「日韓の政治のいがみ合い、『結局被害受けるのは国民』」とか。「仲が悪くて、イイことなんて、ひとつもないんですよ」と。
ともかく、もう筆者的には「キタキタ、ついにキタよ、この論調」と大興奮でした(笑)。
まぁ、だいぶ韓国が苦しんでいることの証左だとは思いますし、こうした「懇願」の論調はまだしばらく続くのでしょう。
イヤしかし、先にも書いたように、以前に取材で「エリートヤクザ」に聞いた話が、いまになって国際情勢を考えるうえで役に立つとはなぁ(苦笑)。ホントに人生って面白いものですね・・・・・・。
【鹿の角の本棚】 1908-05 「ブラッド・ブレイン 〜闇探偵の降臨〜」(講談社タイガ) 著者・小島正樹 ・3ヵ月連続刊行の第一弾。以前にも書いたけれど、もう変わり種探偵というのはほぼ出尽くした感があり、目新しいモノを考えだすのもなかなか難しくなっている。だって、本当に「総理大臣が探偵」、「生まれたばかりの赤ちゃんが探偵」、「幽霊が探偵」、「人の座るイスが探偵」−−などなど、もうなんでもアリの世界ですから。そうしたなか、この作品のように「死刑囚が探偵」という設定はありそうでなかった、なかなか斬新なアイディアなのではないかと思いますね。 内容的には、次作があるということで、積み残しの謎があったのがチョッと気掛かりですが、まぁそのうち綺麗に解かれていくのでしょう。次の本も読むのを楽しみにしています!
▲top |